医療問題
赤字決算2013
医療法人札幌美容形成外科は12月決算です。
平成25年1月1日から平成25年12月31日までの収支を計算し、
来年、札幌市保健所を通じて、
北海道知事に決算報告を出します。
札幌法務局へも報告します。
残念ながら…
平成25年度は大幅な赤字です。
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原因は、
わき汗ボトックスです。
多汗症ボトックス注射料180円が原因です。
国際的な標準価格が約3万円のアラガン社製ボトックスが、
なんと92,249円という薬価です。
どう考えてもおかしな国です。
儲かったのはGSKという製薬メーカーです。
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予想していたこととはいえ…
昨年の倍以上の患者さんが来院してくださいましたが…
薬問屋さんへの支払いが大変でした。
クリニックも赤字決算になりました。
来年4月の診療報酬改定でも、
おそらく180円の注射手技料は変わらないと思います。
医師と看護師で…
一人30分くらいかけて180円はないです。
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安倍政権の来年度予算案を見ると…
医療費の増大が国を苦しめているようです。
私は一人の国民として声を大にして言いたいです。
問題なのは国の医療行政です。
薬剤の許認可システムです。
莫大な費用をかけて認可した結果が、
データー捏造論文(ねつぞうろんぶん)です。
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海外で承認されている医薬品を、
もっと早く認可すべきです。
美容目的のヒアルロン酸製剤などは野放し、
エステの違法脱毛の野放しです。
これが日本の厚生労働省の実態です。
ボトックスにジェネリック医薬品を!
是非、導入していただきたいです。
英国製Dysportはとても信頼できる製剤です。
医療費抑制には制度の見直しが急務です。
“赤字決算2013”へのコメント
コメントをどうぞ
そんな事になりましたか。
なんちゃって美容外科が儲かり、地道に頑張られていらっしゃる先生が何故?
腹立たしい気持ちです。
こんなにお忙しいのに赤字決算だったのですか!、、 180円はないですよね。農家も先日の模擬喫茶店に行った時 どこで聞いてきたか国会議員の鈴木憲和代議士さんにさくらんぼさんちは 直接販売しているからかなり儲かっていると言われましたが、とんでもないです、経費やなどを差し引くとほとんど残りません。簡単に売れるものではないことをわかってないです。 このブログを見てくださるよう願ってます
鈴木憲和代議士!ブログ見ていただきありがとうございますm(_ _)m。
私は手術麻酔以外に嫁の汗に対しボトックスを開始しました。その流れで院内でも開始しましたが、細い針を使用する事で赤字です。いい治療なのに・・・。せめてペンレステープが保険適応になってほしいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございました。薬価が高すぎます。国際的な標準価格の2倍以上です。薬価を下げてもらえると患者さんの負担も減ります。GSKだけが喜んでいると思います。最初の頃は有効期限が半年程度の製品届きましたが、最近は一年のが来ます。GSKは不良在庫が減ってほっとしていることでしょう。厚労省にも考えてほしいものです。