医学講座
高木章好先生2013
まみ子師長さんから、
帯広信用金庫の広報誌に掲載された記事をいただきました。
内容は夏の日焼けについてですが、
高木章好先生の写真が掲載されているので、
今日の院長日記でご紹介させていただきます。
お正月にハワイや沖縄に行く方は注意です。
私が尊敬する開業医の師、
高木章好(たかぎあきよし)先生です。
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すこやか医療
《夏の日焼けと…乾皮性皮膚炎》
毎日を健やかに過ごすためには、医療・病気に関する情報にふれることも大切です。
十勝管内で日々医療に従事している方々に、今知リたい病気や健康に関する情報をわかりやすく教えていただきます。
今回は、帯広市の『高木皮膚科診療所』の高木章好先生に、夏に注意すること、そして十勝に多い乾皮性皮膚炎について教えていただきました。
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日焼けの「痛い」、「かゆい」は、要注意
夏は屋外での行動が多くなります。ウォーキング、パークゴルフ等アクティブに活動する人、庭でガーデニングを楽しむ人など、短い十勝の夏、どうしても活動的になります。十勝の夏は気温も高くなり、日差しが強く日照時間が長いことで知られていますが、こうした自然環境は、私たちの生活、健康にも影響します。
よく、日光にあたって「痛い」と言う方や「かゆい」と言う方がいます。「痛い」時は、いわゆる皮膚炎で軽い火傷を起こしている状態です。日焼けだから…と簡単に考えすに、皮膚科の受診をおすすめします。
また、「かゆい」のは湿疹で、日光アレルギーの場合もあります。湿疹の場合、それが日光や紫外線によるものだとはあまり考えませんよね。ですから軽い気持ちで家庭にある軟膏などを塗ってしまう場合がありますが、こうしたことで悪化する場合もありますので、かかりつけの医師、または皮膚科の医師に相談してください。
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夏はとにかく紫外線カットが大切です
紫外線は晴れている時だけではなく、曇りの日でも要注意です。紫外線から皮膚を守るには、肌を露出しないようにするのが一番ですが、暑い日には、日焼け止めクリームも上手に使いましょう。女性のものと思いがちですが、ぜひ男性にも利用をすすめます。汗をかいたらクリームも落ちてしまうので、携帯し、屋外にいる時などは2~3時間おきに塗りましよう。
また、つばの広い帽子をかぶったり、白い洋服は紫外線を通しやすいので、色や柄の入った洋服を選ぶと良いでしょう。
悪いことばかり言われる紫外線ですが、実は皮膚が太陽の紫外線エネルギーを吸収することで、体内でビタミンDが生成されます。ビタミンDが不足すると免疫力が落ちるとも言われています。ですから、適度な時間日光に当たることも免疫を高めるためには必要です。1日30分~40分、手の部分だけでも出して散歩などを楽しんでみてはいかがでしょう。ビタミンDの生成にはそれで充分です。
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秋からは十勝に多い「乾皮性皮膚炎」にも要注意
これまで若い世代に多かったアトピー性皮膚炎が、最近、65歳以上の方でも発症したという報告がありました。ライフスタイルの多様化に伴い皮膚トラブルも増えているようです。また、乾皮性皮膚炎といって、加齢に伴い肌が乾燥し、カサカサになってしまう…と悩んでいる人も増えています。特に十勝のように、冬に寒くて乾燥している気象条件では、この乾皮性皮膚炎の発症率が高くなります。手足、下腿などによく見られます。
皮膚がカサカサしてはがれ、少しかゆみもあるのが初期症状ですが、放置しておくと悪化し、かゆみもひどくなります。男性に比べ女性の方が汗腺の働きが活発でないこともあり、女性に多くみられます。
乾皮性皮膚炎を防ぐには、日々のケアも大切です。例えば、お風呂上がりに保温クリームを塗る、皮脂を取りすぎないようナイロン製タオルなどで強くこすらない、秋冬にむけて皮膚の状態にも注意しましょう。
また、夏は水分の多いバニシングクリームを、乾燥する冬には油の多いコールドクリームで皮膚に潤いを与えましょう。季節に合わせたちょっとしたケアで、皮膚を健やかに保つことができます。痒み、痛み、乾燥等、皮膚で気になることがあれば、すぐに皮膚科を受診しましょう。
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夏の皮膚を守るポイント
●紫外線はできるだけカツト
●日焼け止めクリームはこまめに塗る
●刺激の強い石鹸を使わない
●ぬるめのお湯で身体をよ<洗う
●夏は八二シングクリーム、冬はコールドクリームなど、季節によって肌を守るクリームも使い分ける
●安易に外用薬を使わず、医師に相談する
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●高木章好(たかぎあきよし)先生プロフィール
1967年北海道大学医学部卒業
1968年北海道大学医学部皮膚科学教室入局
1972年北海道大学助手
1974年帯広にて開業
1994年旭川医科大学より医学博士を授与される
日本皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会、日本乾癬学会、日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会、日本形成外科学会、
American Academy of Dermatology(米国皮膚科学アカデミー)、The lntemational Society forBurn lnjuries(熱傷学会)などの学会に加入。
皮膚科専門医として論文も数多く発表し、国内の臨床医が手本としている治療法も多い。現在も研究に余念がない。
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医療法人社団
高木皮膚科診療所
一日に訪れる患者数は北海道内でもトップクラスと言われる同診療所では、看護師長の上村真実子さんを始め、看護スタッフも積極的に論文発表などを行っています。患者さんの立場にたった診察・治療、そして患者さん一人ひとりと向き合い、わかりやすい説明、無理・無駄のない投薬を行うことで、患者さんの肉体的・精神的、また経済的負担の軽減など、常に患者目線で地域の皮膚科として患者さんの信頼も厚い。
帯広市西3条南4丁目16
TEL O155-25-6733
診療時間/
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