院長の休日
年賀欠礼2013
12月に入ると…
毎日喪中はがきが届きます。
私たちの年代になると…
親が亡くなったというのが多いです。
自分たちが還暦なので…
親は80歳を過ぎています。
■ ■
そんな喪中はがきに混じって…
長年、年賀状をやり取りしていたご夫妻から…
年賀欠礼の葉書をいただきました。
今年、家族が重大な交通事故を起こしたので…
年賀を欠礼させていただきます
…という内容でした。
■ ■
新聞で報道されたので…
その事故は知っていました。
どうしていらっしゃるだろうか?
心配していました。
とても真面目なご夫妻です。
家庭も円満でした。
交通事故は…
被害者も加害者も苦しめます。
■ ■
起こしてしまった事故は…
賠償するしかありません。
自分の罪を償うしかありません。
私たち医療関係者も…
重大な交通事故を起こすことがあります。
よほど重大な過失がない限り…
医師免許取り消しはありません。
■ ■
医師国家試験受験の時にも…
重大な交通事故などを起こしていると…
正直に届け出なければなりません。
私が知っている先生は、
死亡交通事故を起こしました。
過失割合などはわかりませんが…
相手の方は亡くなりました。
■ ■
その先生の中では…
一生悔やんでもくやみきれない事故です。
忘れることはできません。
できることは…
被害者への賠償です。
謝っても許してもらえないと思います。
刑務所に入っても許してもらえないと思います。
■ ■
私たち医療職の人間は、
ケガをした人を助けるのが仕事です。
たとえ死亡交通事故を起こした医師でも…
医師としての技量に問題がなければ…
医師としての仕事をすることで…
社会への償いも…
被害者への償いもできます。
交通事故は悲惨です。
私は補償無制限の自動車保険に入っています。
弁護士特約もつけています。
年賀欠礼のご夫妻に元気になっていただきたいです。