医学講座
縫合の数はキレイと一致しません
よく、
何針縫いました?
…と聞かれることがありました。
傷の大きさを表現する単位として…
10針縫いました
…ということがあります。
正確な表現ではありません
■ ■
最近お問い合わせがあった質問です。
二重切開の修正を考えています
顕微鏡で何針も縫うと…
きれいに治りますか?
答えは
NOいいえです。
縫合の数と傷がきれいに治ることは、
必ずしも一致しません。
■ ■
よく形成外科に入りたての医師がやる間違いです。
先生、ばっちりです。
細かく…
がっちり縫いましたから…
大丈夫です。
自信あります。
■ ■
新人研修医が縫った傷を見ると…
あぁ~あ
なんてこった…
こんな縫い方じゃ…
傷ががっつり残るょ…
とほほ…
…ということがあります。
■ ■
私たち形成外科医は傷を丁寧に縫います。
縫合の数も多いです。
ですが…
数多く縫えばいいってもんじゃありません。
顕微鏡を使っても同じです。
きつく縫うのがよくありません。
糸の食い込みが…
傷あとになって残ります。
傷の横に小さな点々がついている人や、
はしごのようにきずあとが残っている人が…
このきつく縫いすぎです。
■ ■
傷をキレイになおすには…
もちろん縫い方の技術もありますが、
手術後の安静、
傷のケアー、
お化粧の時期と仕方、
体質などの影響を受けることがあります。
数多く縫ゃ~いいってもんじゃありません。
業務多忙で更新が遅くなりました。
申し訳ございません。
これから帰宅です。