医学講座

第21回日本熱傷学会北海道地方会③

 今年の日本熱傷学会北海道地方会では、
 特別講演
 「北海道における航空医療の現状と今後の展望
 手稲渓仁会救命救急センター救急科部長
 奈良理ならさとし先生
がありました。
 とても勉強になりました。
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 奈良先生は、
 平成4年札幌医大卒(39期)です。
 卒後すぐに救急医療に進まれました。
 平成8年には、
 カナダアルバータ大学に留学されています。
 カナダでドクターヘりを経験されました。
 平成21年から手稲渓仁会病院でご活躍中です。
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 奈良先生によると、
 今日(2015年2月16日)から就航する、
 道南ドクターヘリを含めて4機が北海道にあります。
 ドクターヘリの要請は、
 地元消防の救急から、 
 丘珠空港にある、
 北海道防災航空室へ要請します。
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 一般の方が、
 救急車でなく、
 ドクターヘリを呼ぶことはできません。
 救急隊の判断で、
 ヘリを要請します。
 ヘリには制限もあります。
 夜間は飛行できません。
 航続距離の関係から、
 おおよそ半径50㎞圏が活動範囲です。
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 私も知らなかったのは、
 出動要請があると、
 約3分で離陸するそうです。
 ヘリ当番の先生は、
 手術や回診などの仕事はしないで、
 いつでも出動できる準備をしてます。
 手術中だから
 ちょっと待ってください
はできません。
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 多い日だと、
 一日数回飛び立つこともあるそうです。
 現場に到着して、
 平均約20分の救急処置をします。
 その後患者さんをヘりに収容します。
 早ければ出動要請から30分後には、
 治療を開始するシステムです。
 これはすごいことです
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 ヘリに搭乗する救急医も、
 奈良先生のような超ベテラン救急医です。
 広い北海道で、
 これほど頼もしい先生はいません。
 私は見ませんでしたが、
 極北ラプソディーというTVドラマで、
 俳優さんを指導したのが奈良先生です。
 ドラマにもちょっと出演されたそうです。
 奈良先生のご活躍を祈念しています。

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