医学講座
見えないところを丁寧に手術する
立派なマンションを購入したら、
土台に使ったくいが不十分で、
マンション全体を取り壊すことになった、、、
そんな話しがありました。
マンションを購入する時は、
販売した会社や、
建設会社を、
信用して買います。
有名な会社なのに残念な結果になることもあります。
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美容外科も同じです。
有名な美容外科で、
有名な先生が手術をしたのに、
キズが目立つ(泣)
…という患者さんを診ました。
私:手術時間はどの位でしたか?
患者:40分くらいでした
私:うちだっら倍以上かかります
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形成外科の手術は、
皮下縫合とか
真皮縫合しんぴほうごう
…という抜糸しない、
患者さんからは見えない部分を、
いかに丁寧に手術するか?で、
手術後の傷が決まります。
■ ■
私が行うであろう真皮縫合の、
半分以下で済ませる美容外科があります。
理由は、
時間をかけて手術をすると、
売上が減るからです。
マンションのように、
全棟建かえにはなりませんが、
せっかく手術を受けたのに傷が気になります。
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私は、
たとえ偏屈と言われても、
ストイックと言われても、
形成外科医として不満足な手術はしません。
見えない部分こそ、
手を抜かずに、
丁寧に手術をするのが、
ほんとうの形成外科医だと思っています。