医学講座

見えないところを丁寧に手術する

 立派なマンションを購入したら、
 土台に使ったくいが不十分で、
 マンション全体を取り壊すことになった、、、
 そんな話しがありました
 マンションを購入する時は、
 販売した会社や、
 建設会社を、
 信用して買います
 有名な会社なのに残念な結果になることもあります。
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 美容外科も同じです。
 有名な美容外科で、
 有名な先生が手術をしたのに
 キズが目立つ(泣)
 …という患者さんを診ました。
私:手術時間はどの位でしたか?
患者:40分くらいでした
私:うちだっら倍以上かかります
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 形成外科の手術は、
 皮下縫合とか
 真皮縫合しんぴほうごう
 …という抜糸しない、
 患者さんからは見えない部分を、
 いかに丁寧に手術するか?で、
 手術後の傷が決まります。
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 私が行うであろう真皮縫合の、
 半分以下で済ませる美容外科があります。
 理由は、
 時間をかけて手術をすると、
 売上が減るからです。
 マンションのように、
 全棟建かえにはなりませんが、
 せっかく手術を受けたのに傷が気になります。
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 私は、
 たとえ偏屈と言われても
 ストイックと言われても
 形成外科医として不満足な手術はしません
 見えない部分こそ、
 手を抜かずに、
 丁寧に手術をするのが、
 ほんとうの形成外科医だと思っています。

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