医学講座
メラノーマ患者会代表、徳永寛子さんご逝去
私が沖縄に行っている間に、
FBにとても悲しい知らせが届きました。
メラノーマ患者会Over the RAINBOW
2017年6月8日の院長日記でご紹介した、
メラノーマ患者会
代表、徳永寛子さんが、
平成30年6月29日にご逝去されました。
心からご冥福をお祈りいたします。
■ ■
昨年6月7日に市立札幌病院でお会いしました。
とても明るく元気な女性でした。
私の子供と同年代です。
ほんとうに残念です。
メラノーマはこわい病気だと、
あらためて思いました。
ご自分の病気や体験を、
メラノーマの治療や啓蒙に生かした
徳永寛子さんをご立派だと思います。
もっともっと生きていてほしかった。
私の正直な気持ちです。
■ ■
メラノーマ患者会の訃報です。
平成30年6月29日、
メラノーマ患者会 【Over The Rainbow】の代表である徳永寛子が逝去いたしました。
どんな状況であっても「希望を持って最後まであきらめない。」と、闘ってきた徳永でした。
彼女の「メラノーマの患者が、自分はひとりじゃないんだと思える心の拠り所を作りたい。」
という切なる願いから生まれた患者会ですが
そうして集まった患者会の仲間が同じように頑張っていることが
彼女にとって大きな励みになり、そして生きる力になりました。
また、きっと多くの仲間が彼女の頑張りや意志の強さに励まされ
生きる力をもらったことでしょう。
徳永は旅立ちましたが、彼女の遺志はこれからも受け継がれていきます。
彼女を失った哀しみをいつか乗り越えられるよう
患者会として頑張っていきたいと思います。
患者会スタッフ一同
【葬儀のご案内】
日時:
通夜 7月5日(木)18時00分〜
告別式 7月6日(金)10時00分〜11時00分
場所:
式場 堀ノ内斎場
住所 東京都杉並区雨梅里1丁目2番27号
電話 03-3311-2324
喪主:徳永武志
◎生花、供物等のご注文、葬儀に関するお問い合わせは下記へ
株式会社セレスト
電話:03-6783-0986
FAX: 03-6781-9179
住所:東京都板橋区桜川2-6-11
担当者:吉江
■ ■
徳永さんのメラノーマがわかったのが、
2012年でした。
30歳を目前にして、
人生で一番充実していて、
女性として美しい時期です。
徳永さんの体験談です。
家族の「そのホクロ変じゃない?」っていう言葉がきっかけでした。
自分では見えない場所だった事もあり気にしていませんでした。
そのときは、ただのホクロだと思っていましたし、
むしろ、頭のてっぺんにあった別のホクロの方が気になっていたぐらいで、
すぐには病院に行きませんでした。
現在、考えられる、
最高の治療を受られたのが徳永寛子さんでした。
それなのに亡くなってしまいました。
■ ■
私はホクロのレーザー治療はしていません。
学生時代に、
皮膚科の先生から、
黒いものは、
安易に焼いたりしないほうがいい
…と教えられたからです。
ダーモスコピーも持っていない美容皮膚科医が、
安易にホクロを焼くのは危険です。
■ ■
皮膚科専門医ですら誤診することがあるのがメラノーマです。
最先端の、
一番いい治療を受けられた、
徳永寛子さんがご逝去されました。
ほんとうに難しい病気です。
医学の無力さを感じます。
徳永寛子さんのご冥福をお祈りしています。
いつかメラノーマが治る時代になってほしいです。
ほんとうに残念です。