医学講座
第27回日本形成外科学会基礎学術集会(東京)③
昨夜、札幌に戻りました。
北海道は寒いです。
夏は東京から戻ると、
北海道は涼しくていいなぁ~
…と思いますが、
10月下旬ともなると、
毎年、寒いなぁ~です。
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第27回日本形成外科学会基礎学術集会の報告です。
形成外科以外のことはわかりませんが、
学会ではためになる勉強がたくさんあります。
私が今回の学会で、
一番勉強になった講演です。
今までたくさんの講演を聴きましたが、
現役の新聞記者さんのご講演ははじめてでした。
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10月19日(金)11:10~12:10(第2会場)
教育講演3
現代医療と医療安全
~群馬大学病院での手術死続発
取材から見えてきた課題~
高梨ゆき子
読売新聞東京本社
編集局医療部
司会:細川 亙(JCHO大阪みなと中央病院 病院長)
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読売新聞の高梨ゆき子さんは、
群馬大学病院で起きた、
医療事故を取材され、
社会に大きな貢献をされました。
医療安全に必要なこと、
医療安全に影響を与えていることを、
実に簡潔明瞭に説明してくれました。
この院長日記で、
講演内容を全部記載したいくらいです。
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こちらの読売新聞のサイトで、
高梨ゆき子さんの署名記事が読めます。
[群大手術死]25歳で逝った妹・美早へ
「遺志継ぎ、患者参加の医療を」
…遺族会代表・小野里和孝さん実名で誓い
群馬大学病院で2014年に発覚した手術死の続発。不十分な体制で無理な手術が繰り返された問題を教訓に病院改革を進める群馬大学病院は、患者と医療者が協力して医療の安全などに取り組む「患者参加型推進委員会」を新たに設け、遺族会代表の2人を委員に迎える。2018年6月22日に初会合が開かれる予定だ。それを前に、これまで匿名で活動していた代表の一人、妹を亡くした小野里和孝さん(38)が読売新聞のインタビューに応じ、初めて実名を明かして、今後の抱負や妹・美早さん(当時25歳)への思いを語った。
高梨ゆき子 医療部
(以上、読売新聞yomiDr.ヨミドクターより引用)
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高梨ゆき子さんは、
群馬大病院の腹腔鏡手術をめぐる一連のスクープにより、
2015年度新聞協会賞を受賞されました。
すごいところは、
一人の医師の問題でとしてではなく、
大学病院の独立行政法人化や、
大学病院の収支、
大学の講座間の競争やしがらみまで、
実に詳しく調べられ記事にされたところです。
美容医療の医療事故につながるところがあります。
ぜひ美容医療業界の暗部にも、
鋭い視線でスクープ記事をお願いしたいです。