医学講座
クマ外傷_顔面粉砕骨折
今日は2025年11月4日(火)です。
北大金葉祭も終わり、
秋ももう少しで終わりです。
駐輪場も11月30日で終わりです。
あと26日間しか自転車通勤ができません。
私は北海道生まれの北海道育ちですが、
71年生きてきても寒い冬は嫌です。
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さくらんぼさんの市のクマはまだ捕獲されていません。
箱ワナを設置していますが、
クマはかかっていません。
ネットニュースで見る山形の箱ワナは、
北海道のヒグマ用と違っています。
ツキノワグマは顔をねらって急に襲ってきます。
くれぐれも気をつけてください。
目をやられると失明します。
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2025年11月2日の院長日記でご紹介した、
秋田大学医学部附属病院のクマ外傷は、
顔面粉砕骨折です。
治療を担当するのは形成外科です。
私はこれほど重症の顔面骨骨折は、
形成外科医人生で数回しか診たことはありません。
私の経験では、
7階から転落した患者さんと同じくらい重症です。
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下の写真では、
上顎骨じょうがくこつ
鼻骨びこつ
篩骨しこつ
頬骨きょうこつ
前頭骨ぜんとうこつ
…が粉々になっています。
これを粉砕骨折ふんさいこっせつと呼びます。
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クマパンチ一撃で顔の骨が砕けた状態です。
これだけの外傷だと、
手術時間が10時間を超えることもあります。
形成外科、
耳鼻科、
眼科、
脳神経外科、
多数の医師が手術に参加することもあります。
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クマ外傷は重症になります。
頭数が増えたクマを駆除しないと、
亡くなる人が増えます。
自分の身内が、
クマにやられて死んでしまったら、、、
悔やんでも悔やみきれません。
一日も早くクマを駆除してください。
形成外科専門医からのお願いです。







