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市立札幌病院_2年連続赤字で20億円超に悪化

 今日は2025年11月9日(日)です。
 昨日の雪はまだとけていません。
 今日も自転車通勤はあきらめました。
 昨日の北海道新聞の記事です。
 市立札幌病院2年連続赤字で20億円超に悪化 2014年以降で最大額 患者戻らず人件費増も直撃
 札幌市が公表した病院事業(市立札幌病院)会計の2024年度決算によると、経常損失は前年度比6億1900万円増の20億5300万円で、2年連続の赤字となった。赤字額は地方公営企業会計制度が見直された2014年度以降で最大。人件費や物価の高騰が経営を圧迫しており、収支改善が急務となっている。
 経常収支比率は同1.9ポイント減の92.5%で、健全経営の水準とされる100%を2年連続で下回った。累積赤字に当たる年度末の未処理欠損金は70億7500万円。
 経常収入は前年度比4.4%増の253億5300万円で、うち入院収益が160億円、外来収益が66億4700万円。2024年6月の診療報酬引き上げに加え、年間の入院患者数が同1万292人増の18万9641人、外来患者数が同1685人増の25万7038人となったことが押し上げた。
 病床利用率も77.3%で前年度比4.4ポイント増となったが、コロナ禍前の2019年度(81.9%)の水準までは回復していない。外来もコロナ禍前の8割程度にとどまっている。受診控えの傾向がなお続き、高齢者向けの在宅医療の拡大も背景にあるとみられる。
 経常支出は前年度比6.6%増の274億600万円で、内訳は人件費が同6億3500万円増の127億4800万円、薬品費が同4億4千万円増の54億8100万円など。コロナ禍で経常収支は国の補助金により一時的に改善したが、23年度以降は人件費などの拡大に伴い赤字が続く。
 病院経営に詳しい高崎健康福祉大の木村憲洋教授は「在宅医療の支援に力を入れることも議論すべきだ」と話す。市立札幌病院は小児科など一部を除き紹介制で、市病院局は「院長自らが地域の診療所を回るなど患者の確保に努めたい」としている。(綱島康之)

経常収支が2年連続赤字となった市立札幌病院。厳しい経営が続く=2日、札幌市中央区

(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 私が勤務していた35年前も赤字でした。
 飛行機の搭乗率に相当するのが病床利用率です。
 77.3%はきびしいなぁ~と思います。
 飛行機は無理ですが、
 病院は午前中に退院していただき、
 午後から入院されるとその病床は200%利用できるようになります。
 札幌市内でも100%を超えている病院があるようです。
 物価高騰と人件費増なのに、
 診療報酬が増えていないことも大きな原因の一つです。

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