医学講座
夏はやけどに注意!
日本熱傷学会熱傷専門医として、
全国のみなさんに申し上げます。
夏はやけどに注意しましょう!
昨日の院長日記、
花火とバケツの水に、
まみ子師長さんから、
コメントをいただきました。
■ ■
私が書いた論文では、7年間に当診療所を受診した熱傷患者3481例中花火によるものが120例でした。特に夏場の受傷原因は花火が1位でした。
熱傷学会で発表した時に「帯広は花火が盛んな地域なのですか?」と質問をされたので「夏が短いので7月8月に集中するのです。」と答えた記憶があります。
花火に限らず…
夏は屋外で火を使う季節です。
■ ■
家庭で火を使うことが少なくなりました。
今の子どもたち…
若いお父さんお母さん…
火の扱いに慣れていません。
焼肉店でアルバイトでもしない限り…
火をおこすことを知りません。
学校でも教えません。
■ ■
そもそも…
火をおこすという言葉の意味がわかりますか?
家庭ではIHの調理器具。
お湯は電気温水器。
ゴミの焼却は条例で禁止。
家庭で火を使うことはなくなりました。
せいぜい、ろうそく(キャンドル)に火をつける程度です。
■ ■
バーベキューなどで、
炭火(すみび)を使います。
ホームセンターなどで売っている炭(すみ)
簡単に火が着くと思うと間違いです。
着火剤もいっしょに売っていますが、
なかなか焼肉店のように真っ赤になりません。
■ ■
事故は…
キャンプ場や…
海水浴場でも起こります。
バーベキューをする時に…
バケツに水は準備しませんね。
でも…
いざという時のために…
火を使う時には、
必ず火消し用の水を…
バケツに2杯準備してください。
やけどを防ぐためです。
“夏はやけどに注意!”へのコメント
コメントをどうぞ
うちでは主人が息子二人いた時 炭をおこして 焼肉やさんまを焼きながらビールを飲むのが好きです、地域や友達の行事でもバーベキューや焼鳥などがあるので都会の方よりは火の扱いに慣れているかもしれませんが、酔うと後片付け はもっぱら私です。 FBの方が接続しづらい状況なので今日は直接こちらからcommentいたしました。いいね!もできません
夏期のやけどの原因では6位に鉄板・鉄の棒などもありました。これは、バーベキューの時に使う物ですね。
砂浜で花火、またはこじんまりとキャンプファイヤーを行なった後は、完全に水をかけて火を消さないと・・・・直後に砂浜を歩いた人がやけどをします。8例いました。
みなさん事故のない楽しい夏休みを心掛けて下さいね。