医学講座

DNAR指示のあり方についての勧告

 2017年5月12日(金)学術講演会がありました。
 斗南病院の奥芝俊一先生が座長で、
 斗南病院の先生や看護師さんが参加していました。
 私にも案内をいただいたので、
 参加して勉強してきました。
 自分が専門とする診療科以外の情報は、
 意外と知らないものです。
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 昨夜は、
当院における心血管カテーテル治療について
 斗南病院 循環器内科 科長 松井裕先生
日本独自の心臓外科周術期管理法
 日本大学医学部外科系 心臓血管外科学分野
 講師 瀬在明先生
敗血症とβブロッカー
 国家公務員共済組合連合会 呉共済病院 救急診療科
 部長 石川雅巳先生
 3つの講演がありました。
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 どの先生の講演も素晴らしかったです。
 その中で、
 呉共済病院 救急診療科部長
 石川雅巳先生から、
 Do Not Attempt Resuscitation(DNAR
 …について教えていただきました。
 DNR心肺蘇生をしないでください
 2017年4月29日の院長日記の補足です。
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 日本集中治療医学会雑誌に掲載された、
 Do Not Attempt ResuscitationDNAR指示のあり方についての勧告
 …について詳しく教えていただきました。
 私が読んでも難しい内容です。
 要点は、
 DNAR 指示は心停止時に心肺蘇生をしない指示であり、
 通常の医療・看護・ケアに影響を与えない。

 …ということです。
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 これまた難しい内容です。
 DNR心肺蘇生をしないでください
 …とだけ書いた紙を持っていても、
 心臓が停止した時に蘇生をしなでくださいというだけで、
 気管内挿管をしなでくださいとか、
 人工呼吸器は使わないでください
 …ということにはならないということの再認識です。
 難しい問題です。
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 PDFファイルを読むと
 Do Not Attempt Resuscitation(DNAR)指示のあり方についての勧告
 日本集中治療医学会雑誌掲載
 日本集中治療医学会倫理委員会
 委員長:丸藤 哲がんどうさとし
 (北海道大学大学院医学研究科侵襲制御医学講座救急医学分野)
 受付日2017年1月6日
 採択日2017年1月16日

 …と書いてありました。
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 丸藤哲がんどうさとし先生は、
 私が市立札幌病院でご一緒に働いた先生です。
 日本集中治療医学会倫理委員会の委員長として
 大変なお仕事をなさったと感じました。
 DNR心肺蘇生をしないでください
 …は簡単ではありません。
 丸藤先生の論文を読ませていただき、
 つくづく医療は難しいと思いました。
 私が集中治療室に入ったら、
 信頼できる先生の示指に従って治療を受けます。
 あとは私の子供たちに判断してもらいます。

“DNAR指示のあり方についての勧告”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    夜の勉強会ご苦労様でした。 とても難しい問題ですが、母のくも膜下出血手術の時は誰の意見を第一にするか聞かれました。また 父が何回も施設と病院を行ったり来たりした時は 施設で看取りについてに判子を押しました。 私は父のようになりたくはなく 誰にも迷惑をかけずにころっと逝きたいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。心停止の前に気管内挿管をするか?人工呼吸器をつけるか?とか細かく言うときりがないほどいろいろあるようです。私も家内も私の親もコロッと逝きたいと願っていますが、なかなか思うようにならない気がしています。私は子供たちに任せます。

  2. なっちゅん より:

    お疲れ様でした。

    先生のブログを拝読させて頂くうちに
    臓器提供の意志が出てきましたが

    なんと書き残したら
    いいのでしょう?

    何処までしたら
    提供できなくなるのでしょうか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私は運転免許証の裏に記載しています。○をつけるだけです。

  3. すみれ より:

    心肺蘇生の問題は本当に難しいと思います。自分たちの子供は助けて欲しいと思いますけど、私たちは、もう歳だから、無理なことは、したくない、というのが、本音です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私は集中治療室に入ることになったら先生にお任せします。意識はないと思いますのであとのことは子供たちに任せます。

  4. くくるん より:

    DNRというと延命処置を一切しないという意味合いのことだと思っていました。
    でも本当にそのまま何もしないというのではなく、家族との話の中で、看取りについては細かく家族【もしくは本人も交えて】と再確認をしているのですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。DNARというのが新しい呼び方のようです。人生の最期をどうするか難しい問題です。私は自分の意識が無くなったら子供たちに任せます。

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