医学講座
クラスター助け合い看護師を派遣
今日は2020年12月9日(水)です。
旭川で感染拡大が続いています。
旭川市内で形成外科がある大きな病院は、
JA旭川厚生病院と、
旭川赤十字病院です。
旭川日赤にはドクターヘリもあります。
旭川赤十字病院で分娩制限と定期手術の制限がはじまりました。
一日も早く収束してほしいです。
■ ■
毎日心が折れるニュースばかりですが、
今朝の北海道新聞に心あたたまる記事がありました。
クラスター助け合い 経験の病院 看護師を派遣 「応援受けた 自分たちの番」
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、道内の医療、介護機関が連携し、「綱渡り」の現場を支え合っている。今夏にクラスター(感染者集団)を経験した札幌市南区の林下病院(精神科)は、11月にクラスターが起きた同区の特別養護老人ホーム「ドリームハウス」に看護師を派遣した。同病院も人手不足に陥る懸念や職員が感染するリスクがあったが、クラスター発生時に他の医療機関の支援に救われただけに、派遣を即決した。医療関係者の善意と使命感が道内の医療崩壊を食い止めている。
ドリームハウスのクラスターが発表される前日の11月9日夜、林下病院の看護部長那須典政さん(49)の携帯電話が鳴った。「大変なことになった。助けてほしい」。札幌市保健所の医師からの救援要請だった。
「病院の人手はぎりぎり。それでも、どこかで新たなクラスターが起きたら力になりたいと思っていた」。那須さんは院長らとその日のうちに相談し、11月12日から同月末まで看護師計2人を派遣した。
林下病院では7月末に院内感染が始まり、9月初めに終息するまで入院患者24人、看護師ら職員9人の計33人が感染した。この間、那須さんら看護師や職員は感染者を専用病床がある他の病院に搬送し、療養後に再び入院患者として受け入れる対応に追われた。
感染した看護師らが現場を離れて人手不足になった上、「クラスターを出した病院」という偏見にも苦しめられた。周囲の目を気にして院内に泊まり込んだり、家族が勤務先から出勤しないよう言い渡されたりした職員もいた。患者のプライバシーを守るため、転院搬送の際にはブルーシートで救急車を囲んだ。那須さんは「やるべきことが急増し、心身ともに追い詰められた」と明かす。
支えになったのは、札幌市内の精神科病院などから応援に来てくれた計8人の看護師だった。うち2人は富良野市の富良野協会病院が派遣。「看護師を送る。何も心配しないで」。同病院の看護部長で面識のあった大沢修子さん(69)から連絡を受けた那須さんは「膝から崩れ落ちて泣いた」。
富良野協会病院は一刻を争う急性期患者に加え、新型コロナ患者も受け入れている。約160人の看護師には産休予定の人もいて、人手に余裕があるわけではない。「人繰りがつかず、派遣は1週間が限界だった。それでも、何とかして力になりたいと思った」と大沢さんは振り返る。
厳しい環境の下、市町村の垣根を越えて応援してくれた―。大沢さんの思いは、林下病院の職員たちにつながった。「今度は自分たちが経験を生かす番だ」
11月中旬、ドリームハウスに1週間応援に入った林下病院の男性看護師(38)は感染者がいる「レッドゾーン」で、感染した入所者を見守り、必要な薬剤などを補充した。防護服を着た状態での作業や脱着時の手順などは、林下病院での経験が生きた。男性看護師は「最低限の役割は果たせた」と胸をなで下ろした。
「新型コロナの現場への派遣は本人の感染リスクも高めてしまう。部下を戦場に送り出すようなもの」。那須さんは複雑な思いだ。看護師派遣に踏み切れない病院が多いことも理解できる。
それでも「クラスターが発生すれば、現場は想像以上につらい状況に追い込まれる。それを知っている私たちは、助けが必要な病院の力になりたい」。(岩崎あんり)
■ ■
どんなベテランの看護師さんも、
経験したことがないのがcovid-19です。
クラスターを経験し、
それを収束された看護師さんは強力です。
応援に行かれた38歳の看護師さんは年齢的にも最強です。
富良野協会病院看護部長の大沢修子さんもすごいです。
「看護師を送る。何も心配しないで」
…には涙が出ました。
■ ■
クラスターが出た病院の職員はつらいです。
人員が削減された中で、
おそらく不眠不休で働きます。
感染防止用のマスクやガウンも、
とてもつらいです。
英国で開始されたワクチンが効いて、
早く世界中で投与されてほしいです。
来年はいい年になりますようにと願っています。
記事を書いてくださった岩崎あんり記者に感謝しています。
“クラスター助け合い看護師を派遣”へのコメント
コメントをどうぞ
応援で行かれた男性看護師さん、
頼もしいですね。
富良野協会病院看護部長の
大沢修子さんのお言葉も
尊敬しかないです。
英国で開始されたワクチンが
効果を発揮してくれますように。
日本でもワクチンの投与が
早く始まって欲しいです。
そして感染者が減りますように。
今年は大変な年でした。
来年は本当に世界中が
健やかでありたいですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私の記憶が正しければ、昔、北大病院手術部に大沢修子さんという優秀な看護師さんがいらっしゃいました。林下病院の看護部長那須典政さんが「膝から崩れ落ちて泣いた」というのはほんとうだと思います。一日も早く収束してほしいです。
私も人ごとではなく心配しています。次男もお嫁さんも看護師でお腹に赤ちゃんがいるからです。日本中の病院がクラスターになったら自衛隊の看護師が来れるくらいいらっしゃるのか、不安になります。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ご心配なことと思います。お腹に赤ちゃんがいる看護師さんは危険なレッドゾーン勤務にはならないと思います。自衛隊の看護師さんにも限りがありますが、この記事のように助け合いが必要だと思います。ご安産をお祈りしています。
旭川は稚内など近隣市町村
からの患者さんもたくさん来るので
分娩や手術ができないと困ると思います。
今朝の新聞を読んで
どんなに技術が進んで機械化されても
最後に助け合うのは人の優しさや信念
なのだと思いました。
マスクをして事務仕事でも
息苦しくつらくなる時があります。
防護服を着た状態での患者さんの
対応は本当に大変なことだと
思いました。少しでも早くコロナが
収束しますように願いたいと思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。感染防御のN95マスクは苦しいです。ふつうの手術用マスクとは違います。防護服も脱ぐのが大変でトイレも不自由です。助け合うのはほんとうに大変なことですが、実は一番大切なことです。一日も早く収束することを願っています。助け合いの看護師さんは素晴らしいです。