医学講座
手術室の室温
今日は2025年6月28日(土)です。
昨日は最高気温23℃なのに…
冷房を入れていました。
さくらんぼさんから、
膝の時は歩いて手術室に行ったのですが極寒でしたとコメントをいただきました。
季節的なものなのか?
極寒だった理由がよくわかりません。
■ ■
ふつうの病院の手術室は、
患者さんに合わせて室温を調節します。
大きな病院でいくつも手術室がある場合は、
部屋ごとに室温調節ができるようになっています。
形成外科で手術をする場合、
局所麻酔の手術でしたら、
患者さんが一番快適な室温にします。
■ ■
MKタクシーに乗車すると、
運転手さんから『車内の温度』が快適かどうか聞かれます。
私も患者さんに確認するようにしています。
今の病院は病院の大きな建物の一部を、
手術室にしているところが多いです。
昔の釧路労災病院は、
手術棟という独立した建物になっていました。
■ ■
手術棟の暖房は夜間は止めていたようです。
緊急手術が入った時、
一番最初にすることが、
『ボイラーに電話して!』
『手術棟の暖房入れて!』
…でした。
手術室の当直看護師がしていました。
今では考えられないことだと思います。
■ ■
それでも手術棟が温まるまでは時間がかかりました。
私たちは患者さんが寒くないように、
保温マットと使ったり、
麻酔科部長の大久保先生は、
救急で使うレスキューシートという、
銀紙のようなシートを使ってくださいました。
なつかしい思い出です。
“手術室の室温”へのコメント
コメントをどうぞ
膝の手術は普通局所麻酔ですが私の場合脊椎に問題があるので全身麻酔でした。
本当にバイキンが入るから寒くしてるのかと思ったほどです。
麻酔前あまり記憶にないのですが、モコモコする毛布で包まれた気がします。
歩いて行ったのは膝の時だけです。
麻酔もかける先生により覚めた時の感じが違います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。冷えすぎるほど室温を下げるのは、私の考えでは脳を保護する低体温だけです。ふつうの手術では患者さんの体温が下がらないように温めます。麻酔から覚める時の感じは、麻酔薬の種類や麻酔方法によって違うと思います。上手な麻酔科医がかけると手術終了と同時に覚醒していたこともありました。
さくらんぼさんの時は手術前に
寒い思いをされて大変だったと
思います。
だいたいの手術室は、
患者さんに室温を合わせてくださる
のですね。
銀紙のような身体をつつむシートを
東急ハンズの防災グッズコーナーで
見ました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。手術室でレスキューシートを見たのは釧路労災病院麻酔科部長の大久保先生の時だけでした。いい方法だと今でも思っています。患者さんの体温が下がるとふるえがきたりして手術後に大変なので体温は下げないようにしています。
手術室の温度は
患者さんの為に
やって下さってるのですね。
知りませんでした。
お教え頂き
ありがとうございました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。患者さんが快適に手術を受けていただくと出血が少なく、術者にとってもやりやすい環境となります。患者さんが快適な室温は術者や医療関係者にとっても快適な室温なのです。