院長の休日
伊藤氏邸マンション容認
平成26年5月9日、北海道新聞朝刊の記事です。
伊藤氏邸マンション容認
札幌市方針緑地保全義務付け
札幌市中央区北5西8の伊藤義郎・伊藤組土建(札幌)名誉会長邸の敷地に高層マンションを建てる計画について、札幌市が認める方針であることが8日、分かった。JR札幌駅に近い敷地には貴重な緑地が残されており、自然保護団体から開発への懸念が根強いため、伊藤氏側に対し、緑地部分の保全を義務付ける。市は15日の市都市計画審議会で、建築物の高さ制限を緩和する素案を提示する。
伊藤氏邸は北大植物園北側にあり、敷地面積約1万4千平方㍍。木造2階建て延べ約1300平万㍍の住居がある。現在は第1種住居地域で高さ33㍍を超す建物は建てられないが、伊藤氏側は住居を取り壊し、30階建て(高さ推定90㍍前後)のマンションを建てる計画。市側に規制緩和を求めていた。
これに対し、市の素案は、現在の邸宅跡に高さ100㍍までの建築物が建てられるよう高さ制限を緩和。一方、敷地の約6割を占める緑地は、台風で倒木が予想されるなど緊急の場合を除いて、樹木伐採や土地の形質の変更を禁止した。
都市計画審はこの敷地の規制緩和について、7月にも結論を出す方針。伊藤氏は取材に対し、「今後も自然環境を守っていくことに変わりはない。審議会で認めてもらいたい」と話した。
伊藤氏邸をめぐっては、市が昨年、植生調査などを行い、ハルニレの天然林や湧泉他の跡など、札幌の原風景をとどめる貴重な自然環境が残されていると発表。道自然保護協会が市に対し、環境保全のため敷地を買い取るよう要望していた。
道自然保護協会は「豊かな緑地に高層ビルは不釣り合い。市が認めたことは残念だ」としている。
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緑地保全に一定のめど
市民団体になお慎重論
都市計画審の議論焦点
札幌市中天区北5西8の伊藤義郎・伊藤組土建名誉会長邸の敷地に高層マンションを建てる計画で、札幌市が建設を認める方針を固めたのは、敷地の約6割を占める緑地の保全に一定のめどが立ったと判断したためだ。市は1月、上田文雄市長が敷地を所有する伊藤氏側に売却を持ちかけたが、拒否された経緯もあり、条件付きの容認に転換した。ただ、市民団体などには慎重論があり、今後は市都市計画審議会での議論が焦点となる。(山田宏茂)
伊藤氏は8日、取材に対し「祖父が土地を取得してから3代、100年以上にわたり環境を守ってきた。土地に愛着がある。収入の得られる事業体にして、次の世代にも引き継ぎたい」と語り、マンション建設を進める意向を示した。
伊藤氏邸は、JR札幌駅にも近い中心部の一等地。伊藤氏側は現在の邸宅を取り壊し、跡地に30階建ての賃貸マンションを建てる計画だ。伊藤氏も家族とマンションに住み、緑地の保全を見守る意向という。
市の昨年の調査では、敷地内には樹高20㍍以上の大木が125本あったほか144種類の植物を確認。ハルニレの天然林や湧泉地跡もあり、中心部には数少ない自然豊かな緑地で、保全を求める声は少なくない。
伊藤氏側から4月に建物の高さ制限緩和の提案を受けた市は、内容が妥当か検討し、緑地保全を条件にマンション建設を認める素案をまとめた。市地域計画課は「『緑地を保全してほしい』という市の要請を踏まえた提案だと判断した」と話す。
市は15日の市都市計画審議会で、素案を提示する方針。高層マンションを建てた場合の緑地に与える影響については、市は「審議前なのでコメントしない」としているが、市内の学者や美術家らでつくる「札幌原風景研究市民センター」の河野本道相談役は「高層の建物を建てれば、日照などで周辺の植物に悪影響も予想される。審議会の議論の行方を注視したい」と話している。
伊藤義郎・名誉会長邸の正面玄関。市は緑地の保全を条件にマンション建設を容認する方針を固めた。
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北大植物園の北側に、
もう一つ北大植物園がある?
…と錯覚するような広大な敷地があります。
伊藤組土建という会社の、
会長さんのお屋敷です。
伊藤組土建は、
札幌美容形成外科が入っているビルを建てた、
北海道屈指の建設会社です。
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私が毎日通勤してくる、
道の横にあります。
私のマンションからもよく見えます。
緑が美しい緑地です。
中に入ることはできませんが、
塀の外から中の緑がよく見えます。
ここにマンションが建設されるようです。
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伊藤邸の周りには緑が多いです。
JRの高架横にも、
桜も、
フジの花も、
ハマナスも咲きます。
個人のお宅ですから…
仕方がないですが…
花好きの私は緑を残していただきたいです。
“伊藤氏邸マンション容認”へのコメント
コメントをどうぞ
高層マンションがそこに建つことになるとやはり日照が気になりますね。
北大の植物園、大通公園、緑を残して欲しいです。
そのような敷地があるとは知りませんでした。 緑や花が好きな先生のため 北海道のきれいな花々のイメージのためにも緑を残して欲しいですね。
北5/西8の伊藤邸、マンション建設のこと、最近反対運動が盛んになり、規制緩和がされず、建設がとん挫しているとのことを耳にしました。yahoo検索でこのサイトの前のe-kensinサイトでは2014/4ではありますが、住友へ売却した以外の土地は札幌市に寄贈との予想記事があります。それはどうなっているのでしょうか?
知っていたら教えていただけませんか。小生は札幌で生まれ育ちこよなくこのまちに愛着を感じている、72歳です。この10年東京の9っの都立庭園をすべて見てきましたが、その大半が篤志家の寄贈のもとで、東京都が立派に管理し、都民に開放している姿を見聞きしてますので、今回のマンション建設の話題が出たときには、歴史の浅い札幌の数少ない自然遺産を、ケチな資産家根性丸出しの伊藤グループに失望している一人です。
でも、前記の記事が本当に実現すれば、100m高のマンションやむなしかなと思っています。よろしく
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。残念なことですが、伊藤邸には建設用プレハブが建ち、すでに取り壊し準備に取りかかっているようです。私も札幌駅前にビルを構える北海道屈指のゼネコンに失望している一人です。