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従業員と信頼
苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」の従業員が「いつか表ざたになることは覚悟していた」と心情を吐露。「本当は不正をしたくなくて、みんな悩んでいたんだ」と消え入るような声で話した。という北海道新聞の記事が印象的でした。
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私のような小さなクリニックの経営者でも従業員との信頼関係を大切にしています。従業員から信頼されない院長はお客様からも信頼されないと考えています。自分の家族や職員にできない手術はお客様にはできません。当たり前のことですが、これが守られていない美容外科が実在します。
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どんなにお給料をいただいても、自分なら‘絶対に’受けない手術は他人に薦めることはできません。恒常的にウソをついて人を騙してお金儲けをしていると、まともな人は次第にイヤになってきます。
他の業種でも同じようなことがあると聞きました。消費者金融に勤務していた女性が、前に勤務していたクリニックに受付さんとしていらっしゃいました。どうして前職を辞めたの?ときいたところ、『お金を借りなくてもよいお客様に、電話で執拗に勧誘をしなくてはいけないのがイヤで辞めました』と聞きました。
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美容外科は自由診療です。ある程度の価格の幅は仕方がないことです。安売り店もあれば高級店もあります。
‘キレイになりたい’という夢を抱いていらした‘お客様’に、最高の技術とサービスを提供するのが、われわれの使命だと考えています。私はボッタクリも嘘つきもイヤです。
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ニトリの似鳥社長は『日本人の暮らしを米国並みに豊かにする』という夢とロマンを実現するために、ニトリをチェーン展開しています。
私の夢とロマンは、
①安心して信頼できる美容医療を、納得できる価格で提供すること。
②保険診療が可能な手術は保険を使って、誰でも手術を受けられるようにすることです。
これは札幌美容形成外科を開業した時から変わっていません。
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私は昔から自分にも他人にも厳しい人間でした。この日記も書くと決めたら、毎日まいにち更新しています。かなり根性がいります。
従業員にも当然厳しい院長です。 美容外科は最高の技術とサービスを提供するサービス業だと話しています。
看護師にも『航空会社のCA(キャビンアテンダント)以上のサービスを提供するように』求めています。当然、髪の毛は黒。茶髪は禁止です。茶髪のCAさんはいませんね。言葉遣いにも注意しています。
これは看護師としも大切なことだと信じています。普通の病院でしたら『○○さん、手術ですから手術室へ行きますよぉ』が
札幌美容形成外科では、『お待たせいたしました。手術の準備が整いましたので、ご案内いたします』と言うように指導しています。
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私にとって従業員は大切な宝物です。私が一人でどんなに頑張ったところで、診察も手術もできません。
美容外科という、ちょっと怖いけれど、とても興味がある魔法の国ような‘医療’を実現するために、優秀な従業員は大切なパートナーです。
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どんなに儲かっている美容外科でも、不正をしていると、いつかはバレます。過去に、何人もの美容外科医が内部告発されています。脱税で刑務所に入った人もいます。医師免許を取り上げられた人もいます。
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苫小牧の会社の従業員はお気の毒です。今朝、家内から『お父さんのお弁当に入れていたコロッケにも偽装牛肉が入っていたって』と聞きました。私は、そのコロッケが好きでしたし、美味しくいただいたので何も文句はありません。これで、おなかでもこわしていたら、文句の一つも言ったかもしれませんが、大丈夫でした。
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美容外科・形成外科という特殊な医療を生業(ナリワイ)として生きています。他人から見ると嘘つきの助っ人医師と見られているかも知れません。
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他人がどう思おうと、私は人をキレイにする仕事が好きです。札幌美容形成外科の従業員もこの仕事が好きで誇りを持って働いてくれていると信じています。