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新聞折込広告

 私は朝日新聞と北海道新聞の2紙を購読しています。朝日新聞は高校に入学した年からですから、かれこれもう38年になります。
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  毎日たくさんの折込広告が入ってきます。金曜日・土曜日はマンションの広告が目に付きます。今日は月曜日なので、美容液や化粧品の広告が多いようです。
 この美容液や化粧品の広告が実に‘うさん臭い’のです。
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 「信じられませんでした。がこんなに輝くなんて…」
 目元のくすみ、小じわもこんなにキレイ!
 これがウワサの美容液ファンデーション
 ここまでシワ・毛穴をカバー!! 5歳若く見える!?
 しっとり すべすべで、ほうれい線も消えました!(千晶様 40歳)
 これなら美容外科や美容皮膚科なんて要らない!私たちは廃業です。レーザーもアプトスもフェイスリフトも要らなくなってしまいます。
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 もう一枚の別の広告には
 《人工皮膚シート》待望の一般販売
 貼るだけで毛穴シワも完全修復
 毛穴の開き・クレーター・小じわ・ほうれい線が30日で消えた!
 最新医療レポート―メディカルコラム―
本来はヤケドの治療のために開発された人工皮膚成分「キチンキトサン」
 『オーロラスキン』シリーズ主要成分「キチンキトサン」には、優れた生体親和性(体になじむ性質)があります。そのためこの物質で作られた人工皮膚を肌に貼ると、やがて自分の皮膚と同化してゆくという驚くべき特徴があるのです。この特殊な効果から、人工皮膚は火傷(ケロイド)治療や手術用の縫合糸に使用されるなど医学会で広く応用されています。
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 この手の‘広告’に共通しているのは、キレイになった症例写真と‘喜びの声’が載っていることです。
 あたかも最新医学を取り入れて、研究者がついているようなイメージの広告ですが、掲載されている‘先生’は、日本熱傷学会の役員でもなんでもありません。
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 ヤケドの治療のために開発されたキチン膜は、ユニチカで開発された、ベスキチンという製品があります。ベスキチンはベニズワイガニなどの甲殻類の殻から抽出精製したアミノ多糖類キチンを不織布にした白い紙のような製品です。創傷被覆保護材と言われ、キズにつけるとキレイに治ります。でも、ベスキチンを肌に貼っても、皮膚には角層があるため効果は浸透しません。多少水分が吸収されることはありますが、厚手のティシュペーパーを貼ったの大差はありません。
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 もし本当に効能効果があるのでしたら、薬事法に基づいた医薬品か医薬部外品、または化粧品に分類され、厚生労働省から認可をもらう必要があります。
 正式に認可された製品でしたら、このような比較広告や過大広告は必ず問題になります。
 美容外科でも‘広告’としてbefore→after を掲載することは禁止されています。
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 このような新聞の折込広告は、新聞社としてもチェックしている筈なのですが、私に言わせると‘超いい加減’です。
 厚生労働省のお役人も、保健所の職員も折込広告を読んでいる筈ですが、摘発したという話しは聞いたことがありません。警察も同じです。
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 キレイになりたいと思って、フリーダイヤルに電話して申し込んで、ワクワクしながら商品の到着を待って、書いてある通りに30日間使用しても、何の変化もありません。
 そこで初めて‘騙された’ことに気づきます。騙されたと思っても、せいぜい\5,250とか\23,520なら文句も言わないのでしょうか?
 同じような‘嘘つき商品’に、痩せるダイエット食があります。高いお金を出して買っても痩せません。
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 牛肉偽装問題は大きく取り上げている新聞各社は、自分たちが、折込広告で詐欺の片棒を担いでいることは承知しているのでしょうか?
 美容外科でよく折込広告を使っているクリニックにはとんでもないところがあります。次回、書きたいと思います。誇大広告にはくれぐれも気をつけてください。

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