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食の安全と美容外科

 平成19年6月23日(土)の新聞に、牛肉偽装問題が載っています。以下は北海道新聞の記事です。
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  苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(田中稔社長)による牛ミンチ偽装問題で、苫小牧署と道警生活環境課は二十二日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、近く同社を強制捜査する方針を固めた。また、苫小牧署などは同日夜、田中稔社長ら同社幹部から任意で事情聴取した。 (06/23)(北海道新聞)
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「不良在庫でひき肉をつくれ」「色が悪いから脱色しろ」-。苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(田中稔社長)が牛ミンチを偽装していた問題で、同社の元従業員らが二十二日、偽装の手口について北海道新聞の取材に重い口を開いた。証言からは、田中社長がさまざまな手口で製品の偽装や賞味期限の改ざんを繰り返し、それに逆らえない雰囲気が社内を支配していた実態が浮かび上がった。
最近まで勤務していた元従業員はかつて、同市入船町のミート社の本社で、田中社長と中島正吉工場長ら同社幹部とのやりとりを頻繁に耳にした。
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 ある時は、田中社長が古い肉を殺菌用のオゾン水に漬け、においを処理して出すよう指示。また、在庫担当者を呼んで「賞味期限が切れているから早いとこ出しちゃえ」と言い、指示通りになっていないと、担当者を怒鳴りつける場面も何度か目にした。
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 さらに、元従業員は「食品メーカーで売れ残ったコロッケを引き取り、恒常的に再販売していた」と証言する。食品メーカーから「コロッケがあるから」と連絡が入ると、ミート社の社員が取りに行き、袋を詰め替えて飲食店や小売業者に販売した。
 こうした売れ残りの商品は、複数の食品メーカーから引き取っていたという。
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 一方、数年前に辞めたという別の元従業員は「社長は(古くなっても)決して肉を捨てることはしなかった」。においがきつくなった肉は、少量ずつひき肉に混ぜていたと明かす。
 道警が二十二日、強制捜査に乗り出す方針を固めたことで、刑事事件に発展することが避けられない見通しとなった。
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 現役従業員の一人は「いつか表ざたになることは覚悟していた」と心情を吐露。「社長は雲の上の存在で、逆らってはいけない雰囲気だった。本当は不正をしたくなくて、みんな悩んでいたんだ」と消え入るような声で話した。
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 従業員が苦しんで作業をしていた様子がうかがわれます。美容外科でもこれに似たようなことをしているクリニックがあります。ワキガは超音波法で30分で治ります。通院は必要ありません。手術費用は30万円程度です。と派手に宣伝しています。全国紙の朝刊や北海道新聞朝刊の一面の下に書籍広告として‘広告’が出ています。
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 私はたまたま、そこで働いていた従業員と話す機会がありました。
 もう詐欺以外の何ものでもありません。『あなたは範囲が広いから100万円です』と手術代金は電話で伝えた費用の2倍が当たり前。
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 ワキガが治っていないとクレームがきても、院長が‘再発’は絶対にないと言い張っておしまい。‘良心’がある従業員は次々と辞めて行きます。
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 私は一形成外科医・美容外科医として、このクリニックが消滅して欲しいと思っています。
 以前にも書きましたが、もしこのクリニックが国会などで取り上げられ、医業停止命令を受けたとします。
 その時に‘わきが多汗症―超音波法’の書籍広告をたくさん掲載していた、全国紙各社はどのような報道をするのでしょうか?
 偽装をしているのは食品加工卸会社ミートホープだけではありません。うさんくさい美容外科はたくさんあります。くれぐれも気をつけてください。賞味期限の切れたコロッケを食べても実害は少ないと思いますが、ひどい美容外科にかかるととんでもない目に遭います。

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