医学講座

第22回日本熱傷学会北海道地方会

 昨日(平成28年2月20日土曜日)、
 第22回日本熱傷学会北海道地方会が
 北海道立道民活動センター(かでる2・7)4階大会議室で開催されました。
 曇りの天気でしたが、
 悪天候で列車が止まることもなく、
 無事に終了いたしました。
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 昨日の第22回日本熱傷学会北海道地方会
 会長は手稲渓仁会病院救命救急センターの奈良理(ならさとし)先生です
 ドクターヘリに搭乗して、
 毎日活躍していらっしゃる先生です。
 温厚で、
 冷静沈着、
 すばらしい救急医です。
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 私は第一回日本熱傷学会北海道地方会から、
 22年間出席しています。
 22年前は小学生だった自分の子供が
 もう30歳を超えています。
 感慨深いものがあります。
 日本熱傷学会北海道地方会には、
 北海道各地の救急隊員、
 熱傷治療にたずさわる看護師さんも参加されています。
 帯広からは、 
 まみ子師長さんも参加されました。
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 救急隊からのご発表は、
 私たちがふだん経験できない、
 現場の緊迫した雰囲気が伝わってきます。
 救急隊員の方のご発表は、
 とても真面目で、
 真剣で、
 プレゼンテーションの方法もお上手です。
 昨日も、
 小樽市消防本部から佐藤日出夫様が、
 鉄道施設で作業中に感電した症例のご発表がありました。
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 ドクターヘリで、
 札幌医大高度救命救急センターに搬送されました。
 一命をとりとめ、 
 形成外科で再建手術もしていただきました。
 熱傷学会北海道地方会では、
 同じ患者さんを、
 救急隊員と、
 治療を担当した医師が発表され、
 救急から治療までの流れがわかります。
 いい学会です。
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 私自身は熱傷治療をすることはありませんが、
 これからも日本熱傷学会北海道地方会に参加したいと思っています。
 熱傷は身近な外傷です。
 だれでもやけどをする危険があります。
 一番大切なのは、
 やけどをしないようにすることです。
 これからも啓蒙活動を続けます。
 奈良理先生ありがとうございました。
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 昨日のプログラムです。
 開会の挨拶(13:00) 
 会長 奈良理(手稲渓仁会病院 救命救急センター)
 総会(13:00~13:10)
I.病院前救護(13:10~14:00)座長 武山佳洋(市立函館病院 救命救急センター)
1.鉄道施設で作業中に感電した症例
○佐藤日出夫
(小樽市消防本部)
2.火災現場から救出された傷病者の搬送事例
○松尾秀和、福井宗一朗、岡久佳乃子
(江別市消防本部)
3.熱傷による病院選定について
○吉岡 亮
(石狩北部地区消防事務組合石狩消防署)
4.札幌市消防局における熱傷症例を伴う救急出動データの調査・比較検討について
○高木雅弘、印藤昌智、砂原一仁
(札幌市消防局警防部 救急課救急指導係)
5.道央ドクターヘリが要請された熱傷症例の検討
○奈良 理、森 幸野、石田正高、羽岡健史、清水隆文、大西新介
(手稲渓仁会病院 救命救急センター)
Ⅱ.多数傷病者、全身管理(14:00~14:50)
座長 上村修二(札幌医科大学附属病院 高度救命救急センター)
6.水酸化カルシウムに曝露した多数傷病者対応事案
○杉浦 岳、田口 大、石田浩之、林 浩三
(勤医協中央病院 救急科)
7.地方救命救急センターにおける広範回熱傷治療の現状
○武山佳洋、岡本博之、坂脇園子、坂脇英志、野村和史、相坂和貴子、江浜由松、野田昇宏、山岡 歩
(市立函館病院 救命救急センター)
8.フレキシシール使用中の臀部熱傷患者と取り組んだ排便管理
○加藤情美、角井仁美、近藤雅代、下郷幸恵、高橋久美子、大蔵弓枝
(旭川赤十字病院 4階みなみ病棟)
9.当院における熱傷治療のINNOVATION~①環境整備とチーム体制~
○提嶋久子1、櫻井圭祐1、牧瀬 博1、高橋周子2、山津幸恵2、齋藤典子2、堀内勝己2、川嶋邦裕2、吉田哲憲2
(市立札幌病院 救命救急センター1、市立札幌病院 形成外科2)
10.当院における熱傷治療のINNOVATION~②治療戦略:超早期手術の経験~
○櫻井圭祐1、提嶋久子1、牧瀬 博1、高橋周子2、山津幸恵2、齋藤典子2、堀内勝己2、川嶋邦裕2、吉田哲憲2
(市立札幌病院 救命救急センター1、市立札幌病院 形成外科2)
Ⅲ.熱傷、電撃傷、化学損傷(14:50~15:40)  座長 大澤昌之(手稲渓仁会病院 形成外科)
11.慢性硬膜下血腫を合併していた広範囲熱傷の1例
○越前栄次朗1、宮田 圭1、喜屋武玲子1、平山 傑1、上村修二1、成松英智1、権田綾子2、北愛里紗2、加藤慎二2、須貝明日香2、山内 誠2、山下 建2、齋藤 有2、四ツ柳高敏2
(札幌医科大学 救急医学講座1、札幌医科大学 形成外科2)
12.灯油による広範囲皮膚化学損傷症例における治療
○丹代 功、阿部清秀、田中あかね
(旭川赤十字病院 形成外科)
13.顔面電撃傷の1例
○山内 誠、須貝明日香、山下 建、斎藤 有、四ツ柳高敏
(札幌医科大学 形成外科)
14.偶発性低体温症の復温に使用した赤外線ヒーターで熱傷を受傷した1例
○前川邦彦、早川峰司、澤村 淳、丸藤 哲
(北海道大学病院 先進急性期医療センター 救急科)
15.ヘアアイロンによる小児熱傷2例の治療経験
○高橋紀久子、本田 進、北修正洋、木村 中 
(函館中央病院 形成外科)
休憩(15:40~15:50)
Ⅳ.特別講演(15:50~16:50) 司会 奈良 理(手稲渓仁会病院 救命救急センター)
「熱傷患者の早期経腸栄養戦略~ICUとNSTの視点から考える~」
札幌医科大学医学部 集中治療医学 講師  巽 博臣
閉会の挨拶(16:50) 会長 奈良 理(手稲渓仁会病院 救命救急センター)

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