医学講座
建物が老朽化しているから退去せよとの一点張り
毎日、大同生命との闘いばかりで申し訳ありません。
私には診療を継続すること
従業員の雇用を守ること
…という重要な責任があります。
大同生命札幌ビルの建替えのために、
せっかく築いた医療法人札幌美容形成外科をつぶすことはできません。
開業以来11年、
何度かオーナーが変わりました。
はっきり言って、
大同生命ほど最悪の会社はありません。
■ ■
自社ビルの建替えは自由です。
2年も前から自分のところの店子には通知しています。
早いところは、
昨年の今ころには移転しています。
今、大同生命札幌ビルに残っているのはわずかです。
自社ビルを大きくしたいという野望はわかります。
それだったら、
最初から計画に入れるとよかったのです。
■ ■
2年間の準備期間があれば、
まだ私の心中も穏やかに過ごせます。
正月明けに突然電話してきて、
俺は大金持ちの大同生命だ、
おんぼろのお前のビルを買ったぞ、
建て直すから出て行け!
これはないです。
私だけではなく、
このビルで働く人が全員不安に思っています。
■ ■
大同生命からの文書は、
建物が老朽化しているから退去せよとの一点張りです。
丁寧な説明は一切ありません。
NHKの朝ドラあさが来た、
主人公の白岡あささんとは大違いです。
大同生命は自社ビルを大きくするために、
コンタクトオフビルを買いました。
■ ■
店子を追い出すために、
建物が老朽化しているから退去と言ってきます。
それじゃ大同生命に聞きます。
そんな老朽化したビルを、
なぜ生命保険会社が買ったのですか?
あなたたちの仕事は、
お客さんからお金をお預かりして、
お客さんの生命と財産を守ることですよ。
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大同生命側弁護士の今井和男さんが書いた本に、
次の事例が載っています
【テナントリスク】
退去交渉は、
建物が老朽化しているから退去せよとの一点張りで、
一方的かつ強硬であったことから、
(店子の)態度は、硬直化していた。
興味い解決策です。
担当者は、改めて丁寧に説明することに加え、
建替え後の物件への入居を認め、
その際の賃料においても優遇し、
また、休業補償をすることなどの提案をすることができた。
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大同生命側弁護士の今井和男さんは、
不動産ファイナンスがご専門の弁護士です。
どんな解決策を出してこられるのでしょうか?
私は後世のためにも、
この院長日記ですべてを公開します。
裁判になれば公開された法廷での議論になります。
札幌美容形成外科の判例と後世に残ることも期待します。
大同生命不動産部はあまりに稚拙です。
お金で何でも解決できると思ったら大間違いです。
硬直化した気持ちは薬でも手術でも治せません。
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こんなことを言われても、
ご了解なんてできません。
なお、貴社のご移転に関し相当程度の負担をさせていただく方針です。
ご多用のところ、大変恐縮ですが、何卒ご了解のほど、重ねてお願い申し上げます。
敬具
大同生命保険株式会社
不動産部長 上田徳彦