医学講座
苦境に役立つ挫折した経験
2016年は医療法人札幌美容形成外科の苦境の年です。
開院以来11年がんばってきましたが、
大同生命保険株式会社という大きな会社が、
小さな医療法人札幌美容形成外科をつぶそうとしています。
正月明けの1月6日午後3:30に突然電話がかかってきて、
お宅のビルを買ったから、
ご挨拶に行きたい。
■ ■
私は少しもあわてませんでした。
あわてたのは、
大同生命不動産部の山田健さんのほうでした。
私:ビルを買ったということは、
大同生命札幌ビルと同時に建て直しだね。
山田さん:はい。
まずご挨拶に伺いたい。
私:忙しいから弁護士さんのところへ行って。
山田さん:はぁ。
どちらの弁護士さん?でしょか?
私:僕の院長日記読んでないの?
山田さん:はい。読んでません。
■ ■
この電話をかけるまで、
大同生命不動産部は、
私がどんな先生かご存知なかったようです。
毎日、まめに院長日記を更新している、
真面目な先生です。
怒るとこわいです。
大同生命は大きな会社ですが、
小さな医療法人札幌美容形成外科もがんばっています。
情報を発信する能力は高いと思っています。
■ ■
私は大同生命不動産部の山田健さんに、
今までにこのビルの建替えで試算した結果や、
札幌地裁で行われた調停のことなどを話しました。
帝国データーバンクの調査結果にも、
札幌地裁での調停は書かれなかったようです。
前の調停では、
調停不成立となり、
その後にリーマンショックがあり、
建替え計画は無くなりました。
■ ■
大同生命保険株式会社、
不動産部長の上田徳彦さんがどんな人だか知りません。
大同生命保険株式会社、
代表取締役の工藤 稔さんがどんな人だか知りません。
おそらく、
生命保険契約をたくさん取って、
営業成績がいい人だと思います。
生命保険会社は契約を取ってなんぼの世界です。
■ ■
いい高校から、
いい大学に入って、
大同生命保険株式会社といういい会社に入って、
おそらく、
いい営業成績だったので、
代表取締役社長や、
不動産部長に昇進できたのだと想像します。
他人を思いやる気持ちとか、
他人のことを考えない人たちです。
だから、
建物が老朽化しているから退去せよとの一点張りで、
何の罪もない店子を追い出そうとしています。
■ ■
私たちには、
私たちの生活があります。
毎日、汗水たらして働いています。
従業員もいます。
従業員には家族もいます。
生活がかかっています。
お客さんとの信頼関係もあります。
秋までに退去せよと言われても、
移転先が無ければ無理です。
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私は受験で失敗して浪人しました。
18歳で味わった挫折感と、
予備校で教えられた、
継続は力なり、
決して諦めてはいけない、
…を座右の銘としています。
簡単には負けません。
最高裁まで争って、
歴史に残る判例になる覚悟です。
さあ大同生命かかって来い!
俺は負けないぞという気持ちです。