医学講座

がんと生きる_おかげさまで満5年へ

 平成28年2月3日、朝日新聞朝刊、北海道版の記事です。
 がんと生きる
 元朝日新聞記者、高橋賢司
 88おかげさまで満5年へ
 支えられ、あきらめず
  自分のがん治療に欠かせなくなったラジウム温泉での湯治。年に数回通い、早3年半になる。この年末年始も長万部町の「二股らぢうむ温泉」で過ごし、新年の申(さる)年は湯煙の中で静かに迎えた。そして、近く満5年に達するがんと向き合う日々を振り返ってみた。
 大腸の直腸に腸管を狭めているがんが見つかったのは、2011年6月。岩見沢支局に勤務していた64歳の時だった。肝臓へ転移していたので、病状の進行度は重症の「ステージ4」と診断された。
 当時、主治医の舩越徹医師は直腸がんの手術後、「肝転移も切除すれば3~5年の延命は可能です」と説明してくれた。その一方、腹膜播種(はしゅ)があってひどかったらがん摘出は中断、その時は延命も2年程度、という話だった。
 そんなこんなで、治療効果があるがん種とはいえ、「死」も覚悟した。
 だが、家族らの励ましが「治療をあきらめない」気持ちにさせてくれた。抗がん剤に負けない体力や気力の維持に漢方などいくつかの治療も続けている。
 湯治はその一つだ。「ラジウム温泉でがんが治るらしい」と聞いたのがきっかけで、わらにもすがる思いで始めた。ここまで元気になれたのは、西洋医学に加え、これらの効果もあると信じている。
 今回の湯治は5泊6日。顔なじみの札幌のご夫婦をはじめ、愛知県、大阪市からの男性らとも1年ぶりに再会した。
 「体調はいかがですか」「おかげさまで元気です」。食堂や風呂で何げなく交わした気遣いのあいさつだが、「おかげさま」の一言が、どこかで読んだ一文を思い起こさせてくれた。
 「人は誰かに支えられながら、皆のおかげで生きている。温かい一言が忘れがちなその心を伝えている」と。
 7月になれば治療開始から満5年が経つ。「おかげさま」でどうやら元気に迎えられそうだ。
 (以上、朝日新聞より引用)

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 朝日新聞朝刊で、
 元記者の高橋賢司さんが書かれた
 がんと生きるを見つけると、
 正直な気持ち、
 ほっとします
 ステージ4の大腸癌で肝転移(+)はきついです。
 それでも諦めないで、
 主治医を頼って治療を受ける姿に感動します。
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 以前にもご紹介しています。
 がんと生きる◇高橋賢司さんのコラム
 2014年9月14日の院長日記です。
 人間はいつどこで、
 どんな病気になるかわかりません。
 私もがんになったら、
 長万部町にある秘湯「二股らぢうむ温泉
 に行きます。
 お元気で連載を続けていただきたいです。
 高橋賢司(たかはし・けんじ) 1946年、岩見沢市生まれ。1965年に朝日新聞社入社。札幌で通算4回、このほか、千歳、釧路、八戸(青森県)で勤務し、2005年10月から岩見沢支局長。2006年10月の定年後も記者を続けている。
 (以上、朝日新聞より引用)

20140914
 

高橋賢司さん
(朝日新聞デジタルより引用)

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