院長の休日
傘いらずの雪思う
平成28年2月7日(日)、朝日新聞朝刊、男のひといきです。
傘いらずの雪思う
富山も遅ればせながら雪景色となり、いつもの冬がやってきた。
こうなると毎日傘が必需品なのだが、北海道出身の私としては、どうも雪の日に傘をさす違和感が拭いきれない。
そう、北海道人は冬場、傘をささない。猛吹雪でも、ささない。理由は、ぬれないからである。
最高気温が氷点下という寒さの中、雪は奇麗な結晶を保って地上に届くため、雪まみれになっても、頭とコートをはたけばおしまい。ほうきではけるパウダースノーなのである。雪とはそういうものだと思っていた。
ところが、そうではなかった。7年前に就職で北陸に来て、目を丸くした。雪道を皆、傘をさして歩いているではないか。いや実際、傘なしでは、ぬれて大変なのである。
北海道人の私も、いつしか当たり前のように傘を広げるようにはなった。だが、やはり血が騒ぐのか、今でも一瞬ためらっているのが正直なところだ。
故郷の冬はマイナス10度の極寒で、鼻毛も凍る。その寒さはさすがにこたえるだろうが、傘いらずで歩く気楽さが懐かしい。しんしんと降る雪に故郷を思った。
(富山県高岡市 本藤有智〈ゆうち〉 医師 31歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
そうです。
北海道では雪の日も傘はさしません。
私はフード付コートです。
それとマフラーが必需品です。
本藤先生が書かれていたように、
北海道の雪はほうきではけるパウダースノーです。
札幌でも寒い日は-10℃くらいになります。
■ ■
真冬の雪の日に傘をさしている人は、
札幌ではまず見ません。
傘を持つ手が冷たいです。
片手で傘を持って、
凍結した路面で転倒すると大変です。
雪で濡れて困ることはありません。
■ ■
鼻毛が凍る感覚は、
体験した人でなければわからないと思います。
札幌ではまれです。
帯広では、
ほぼ毎日鼻毛が凍る寒さでした。
JA帯広厚生病院に赴任した、
平成7年1月には、
帯広は寒いと思っていました。
今となってはなつかしい想い出です。
富山に赴任された、
本藤有智(もとふじゆうち)先生のご活躍を祈念しています。