医学講座

日本形成外科学会(名古屋)①

 第51回日本形成外科学会に出席するため、名古屋へ来ています。
 名古屋はあたたかで、ちょうど桜が満開か、散りはじめているところです。
 学会会場は、名古屋国際会議場。
 広くて立派な学会場です。
 学会会長は名古屋大学形成外科の鳥居修平教授です。
 鳥居先生は、東京警察病院で形成外科のトレーニングを積んだ先生です。
 マイクロサージャリーの専門家で、再建外科の権威です。
 札幌にも何度もいらしていただいています。
 優しくて穏やかな先生です。
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 今日は朝から、‘アンチエイジングにおける形成外科の役割’
 というパネルディスカッションからはじまりました。
 招待講演は、中国、西安のGuo Shuzhong教授でした。
 熊に襲われて、顔の右半分がなくなってしまい、
 目も開けず、口も閉じられず。
 鼻も完全になくなってしまった、30歳台の男性です。
 交通事故で亡くなった人から、
 顔の右半分を骨をつけて移植した症例でした。
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 心臓や腎臓移植と違い、顔の移植は大変です。
 元の人の顔が、そのままくっついてしまいます。
 フランスで成功例がありますが、
 顔の骨までくっつけて移植したのは、
 世界ではじめてだと、
 東京大学形成外科の光嶋教授がコメントなさっていました。
 中国の医療水準もかなりの技術です。
 日本の形成外科医が、賞賛していました。
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 講演中に、中国でも、顔の移植は技術的にも倫理的にも、
 問題があると話されていました。
 拒絶反応を防止するために、免疫抑制剤という、
 高価な薬を飲み続けなければなりません。
 また、交通事故で亡くなったとはいえ、
 屍体から、顔をとられてしまう、患者家族の心情にも配慮が必要です。
 手術結果は素晴らしいものでしたが、
 今後どのように発展するのか?将来はわかりません。
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 私自身でしたら、脳死になれば、
 顔でも取って移植していただいて構いません。
 ただ、シワも白髪も増えているので、
 若い人には移植できないかも…???です。
 もちろん女性に移植することも無理です。
 髭が生えてしまいます。
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 お昼には、お弁当付のランチョンセミナーがありました。
 名古屋のはせがわクリニックの長谷川隆先生が、
 レーザーフェイシャルについてご発表されました。
 GentleLASEという札幌美容形成外科にもある機種です。
 長谷川先生は北大医学部をご卒業後、北大形成外科に入局。
 私もご一緒に仕事をさせていただきました。
 15年前に、名古屋大学形成外科へ移られ、名古屋大学形成外科講師。
 社会保険中京病院形成外科部長を歴任され、2004年に開業されました。
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 北大に在籍中は、私と同じ札幌市西区山の手に住んでいらっしゃいました。
 子供同士が同じ山の手小学校に通学していたこともあり、
 私が親しくさせていただいている先生です。
 長谷川先生のご発表の要旨は、
 レーザーフェイシャルは患者さんの評判がよく、
 レーザーでいらしていただいた方は、
 クチコミで、お友達をご紹介してくださるとのことでした。
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 数年ぶりに合った友人から、
 ‘お肌がとてもキレイになったので、どこのエステに行ったか教えて!’
 と言われた。
 など、黙っていてもお客さんが増えると話されていました。
 レーザーフェイシャルで、
 シミが消えるのではありませんが、薄くなります。
 うぶ毛がなくなり、顔剃りが不要になります。
 肌のはりが出ます。
 よく効く基礎化粧品だと考えください。
 など、
 説明の仕方まで教えてくださいました。
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 これから開業を考えていらっしゃる先生、
 どのレーザー機器にしようかと迷っている先生には、
 とても参考になるご発表でした。
 夜は、長谷川先生が準備してくださった、
 名古屋コーチンのお店で、
 北大形成外科の同門会がありました。
 久しぶりに北大形成外科の仲間とも会え、
 情報交換ができて有意義な時間でした。

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