医療問題
歯の数と医療費
平成20年4月20日、北海道新聞朝刊の記事です。
歯の数減ると医療費アップ
4本以下の人、
20本以上の1.6倍
道国保連合会調査
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歯の数が少ない高齢者は、
歯科以外の医療費が高いことが、
北海道国民健康保険団体連合会の調査で分かった。
歯と全身の健康の関係を、
数字で裏付ける結果となった。
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同連合会の調査は、
満70歳以上の国民健康保険加入者で、
昨年5月に歯科を受診した患者が対象。
患者の歯科以外の同月分レセプト(診療報酬明細書)
103,418件を分析した。
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それによると、
20本以上歯のある人の、
歯科以外の医療費は22,660円で、
歯の数が減るに連れて医療費は増加。
4本以下では
35,930円と約1.6倍も高かった。
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疾患別では、
高血圧などの循環器系が28.8%で最も多く、
次いで関節障害などの筋骨格系13.2%。
がんや糖尿病、脳血管障害など生活習慣病に限っても、
歯が20本以上の27,730円に対し、
4本以下では約1.5倍の42,460円だった。
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また自分の歯が抜けたあと、
入れ歯など人工物で治療を済ませている人だと、
27,120円。
治療していないと30,290円になり、
治療を済ませている人の医療費が少なかった。
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調査結果について、
分析を担当した北大病院歯科治療センターの兼平孝講師は
「これほどの差があるとは意外。
歯が多く残っていると食べることに意欲的になるだけでなく、
食べ物をしっかりかみ唾液(だえき)とよく混ぜ合わせることができる。
消化管で栄養が吸収されやすくなるので、
全身の健康状態がよくなるのではないか」とみている。
(以上、北海道新聞より引用)
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歯に関する日記を書いていたところ、
たまたま北海道新聞に記事が掲載されていました。
若い方でも、
虫歯が痛くなるまで歯医者さんに行かない人がいます。
小さい頃からの、歯磨きの習慣。
歯を強くする食生活など、歯の健康は大切です。
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これからの長寿社会で、
総医療費を抑制するには(少なくすること)
歯のケアーを含めた予防医学が重要な役割を果たします。
高血圧・糖尿病などの病気も
早期発見、早期治療が一番です。
糖尿病一つを例にとっても、
悪化して、
目が見えなくなり、
人工透析を始めてからでは…
元に戻すことができないばかりか、
莫大な医療費がかかります。
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国は後期高齢者医療制度を創設し、
‘姥捨て山政策’などと批判を浴びています。
医療従事者であれば…
医療費を少なくするには、
病気にならない方法をアピールすべきだと知っています。
誰でも病気になりたくありません。
もう少し、予防医学に力をいれて、
病気にならない長寿社会を作るべきだと思います。