医学講座
被災された妊娠・授乳中の女性へ
日本産婦人科学会HPに掲載された、
福島原発事故による放射線被曝について
心配しておられる
妊娠・授乳中女性へのご案内
(特に母乳とヨウ化カリウムについて)
というPDFファイルがあります。
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携帯から読めない場合もありますので、
一部、私が抜粋して、
以下に掲載します。
形成外科医と熱傷専門医として、
私自身の意見も入れてあります。
青字は産婦人科学会HPの文です。
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福島原発事故放射線被曝による、ご本人、胎児(お腹の中の児)、母乳なら
びに乳幼児への悪影響について心配する必要はありません。
実際に受けた被曝量は人体に影響を与えない低レベルのものです。
したがって、ヨウ化カリウムを服用する必要はありませんし、母乳をあきらめる必要もありません。
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外出はできるだけ避け、窓も閉めておくことをお勧めします。
妊娠中ならびに授乳中の女性は、特に被曝量を少なくする工夫が重要です。線源(ここでは福島原発)から離れること(遠隔地への移動)が可能な状況であれば、それをお勧めします。
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ヨウ化カリウム服用を考慮したほうがいい妊娠・授乳中女性は50,000 マイクロシーベルト(50 ミリシーベルトと同じ量)以上、被曝したと考えられる方に限ります。
この場合のヨウ化カリウムの効能は母体の甲状腺保護作用であり、放射線によるその他の影響をすべて防止するものではありません。
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50ミリシーベルトという量は、
今までの報道では、
原発から5km以内に、
長時間滞在したなど、
特殊な環境にいた女性だけです。
福島県に住んでいたとか、
福島県を通った、
という場合は大丈夫です。
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福島県から避難して来た人と接触しても、
被曝する危険はありません。
かつて、
茨城県で原子炉の事故がありました。
その時は、
東京の大学病院で治療しましたが、
治療を担当した医師も看護師も元気です。
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大切なのは、
いい加減な情報で、
おびえないことです。
余計な心配をすることが、
かえってお腹の赤ちゃんによくありません。
避難所で生活なさっている女性は、
トイレをがまんせず、
寒ければ身体を寄せ合ってください。
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私は北海道に住んでいて、
災害で困っている方に何もできません。
寒くて、
灯油もガソリンもない東北地方へ、
何とか届けたいと思います。
もし北海道へ避難される方がいらっしゃれば、
是非お力になりたいと思います。
もう少しで救助の手が届きます。
じっと辛抱してください。