医学講座
こわがらないでください
東京電力福島原子力発電所では、
懸命の作業が続いています。
命がけで作業に従事していらっしゃる、
すべての方に感謝いたします。
一刻も早く…
回復させていただきたです。
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今は…
世界中が…
FUKUSHIMAを注目しています。
海外へ脱出する人、
帰国する留学生、
外国から、
日本は危険だと思われています。
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放射線は、
確かにこわいですが、
医学は放射線によって進歩しました。
毎日、報道されている、
各地の放射線量を見てください。
マイクロシーベルトという単位です。
福島県内でも、
正常値のところがあります。
■ ■
病院で行われるCT(しーてぃー)検査。
私が医師になった30年前は、
大きな病院でも…
一台あればいいほうでした。
CT検査に、2週間待ちなんて…
ざらにありました。
昔のCTは頭部だけでした。
それも今は考えられないほど劣悪な画質でした。
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このCT検査…
ふつうのX線撮影に比べると…
被曝線量が多いのです。
CT検査の被曝線量は、
ミリシーベルトの単位です。
CTが普及して何十年にもなりますが、
CTで癌になったとは聞きません。
妊婦さんでも…
必要があればCTを撮ります。
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そう考えると…
福島から来た人が危険だなんて…
失礼なことです。
困った時はお互いさまです。
私は、
避難された方がいらしたら、
北海道のあたたかい温泉に入っていただき、
あたたかいご飯を差し上げたいです。
医療が必要な方には、
喜んで治療して差し上げます。
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原発で作業をしていらっしゃるみなさん。
ほんとうにお疲れ様です。
もう少しです。
最後まであきらめないで、
日本を守ってください。
もし万一事故にあわれて、
治療が必要になれば、
私は真っ先にお手伝いしたいと思います。
札幌から、
みなさんのご無事をお祈りしています。