医学講座
残された人への支援
東日本大震災の死者・不明が
2万人を超えています。
遺体安置所へ足を運んで、
親族を確認する映像が放送されています。
一瞬の天災で、
親族を失い、
茫然としている人に、
遺体の確認はつらいものです。
■ ■
不謹慎な言い方ですが、
ご遺体も傷みます。
生のお肉を、
10日間も放置したことを考えてください。
TVからはわかりませんが、
遺体安置所は、
とても臭いがきついと思います。
■ ■
変わり果てた姿といっても、
あまりに残酷すぎます。
中には妊婦さんもいらっしゃいます。
ご遺体を処置したことがある、
私たちですら…
思わず目をそらして…
涙が出ることもあります。
■ ■
任務にあたる、
警察の鑑識官や、
自衛隊員、消防の捜索隊の方。
がれきの下から見つかった遺体は、
とても見ることができないと思います。
そのご遺体を、
親族が確認するのは、
ほんとうにつらいことです。
■ ■
残された人が、
回復なさるのは大変です。
時間がかかります。
仕事も手につかないと思います。
がんばろうなんて、禁句です。
考えただけで涙が出ます。
残された人への支援は…
私たちの心のあたたかさです。
■ ■
元気な私たちは、
今まで以上の働いて、
元気をなくしている人の分もがんばります。
災害救助で疲れた人が帰っていらしたら、
あたたかく迎えてあげて、
ゆっくり休んでいただきます。
その分…
私たちががんばります。
日本を救うのは相互扶助(そうごふじょ)
の精神です。