医療問題
多汗症ボトックス注射料180円
厚生労働省は、
2012年11月21日、
ボトックスの重度の原発性腋窩多汗症へ効能追加を承認しました。
簡単に言うと…
ワキ汗で悩んでいて…
日常生活に支障がある人には…
健康保険でボトックス治療をしてもいいですょ…
…という承認をしたのです。
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先生、じゃあ今まで自費で8万円もしていたのが…
保険でできるようになったの…?
はい、その通りです。
メーカーが主催する講習会に参加するか、
申請をして…
IDとパスワードをもらって…
WEB講習でEラーニングをすると…
ワキボトックスが保険でできるようになりました。
■ ■
じゃあ…
すぐにしてもらえるの…?
はい、Eラーニングによる講習を受けました。
WEB上で簡単なテストもありました。
それにも合格しました。
ただ、一つ大きな問題があります。
保険医療機関が請求できる注射料は、
両脇で180円だけです。
■ ■
180円というのは…
看護師さんが外来で…
『ちょっとちくっとしますょ…』
『はい、終わり』
…という簡単な皮下注射の料金です。
医師一人と…
看護師1~2人で…
30分もかかってするわきボトックスが…
180円では完全に赤字です。
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注射料の他に…
初診料なども請求できますが…
それでも赤字です。
どう考えても国が決めることは変です(怒!)。
現場のことを考えていません。
札幌美容形成外科でも…
この180円問題をクリアーできなければ…
保険でわきボトックスを開始できません。
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保険でわきボトックス治療をすると、
自己負担分は約3万円となります。
この大部分が薬剤料です。
保険で使えるボトックスは日本では1種類しかありません。
もちろん後発品もありません。
値引きもほぼありません。
こんな承認の仕方は…
末端の医療機関にするな!
…と言っているのと同じです。
自民党の勝沼栄明議員になんとかしていただきたいです。