医学講座
第102回日本美容外科学会(JSAS)②
2014年6月7日(土)東京は雨でした。
2014年6月8日(日)も雨です。
JSASの学会運営は、
長い間、高須克弥先生が担当なさってくださいました。
残念なことですが、
昨年から高須先生のお姿がありません。
参加者も少なくなった気がします。
■ ■
形成外科系の美容外科学会とはちょっと違います。
昨日のあるチェーン店系の先生のご発表、
聞いていてちょっとなぁ~?
…と思うものがありました。
今回我々は、患者満足度の極めて高い、○○二重術、○○法を完成した。
…と抄録に書かれていました。
■ ■
発表後に座長から、
先生の発表には、具体的な手術法がありませんでした。
手術法について説明してください。
…と発言がありました。
別の先生は、
その方法は、
私たちが考えて、先生に教えた方法です。
…と猛然と抗議されました。
■ ■
私が聞いていて、
猛然と抗議した先生が言っていることがほんとうだと感じました。
このような議論は、
形成外科系美容外科学会では聞けないものです。
競争の厳しさを感じました。
こちらの学会でも、とても丁寧に、
正直に発表される先生が大部分です。
私が聞いていて勉強になる発表もあります。
■ ■
腋臭症に関する発表の後で、
他の先生たちと会場で話しました。
患者さんからのクレーム。
他のクリニックで最新機器で治療を受けても、
やっぱり臭うと来院される患者さんのこと。
○○という機器では、
やっぱり臭いがなくなりませんね。
…など本音の会話ができます。
JSASに参加する意義はこうした本音の会話です。
実際に困っていることを他の先生と正直に話せるのが、
JSASのいいところです。