医学講座
五十肩の経験2014
今だから白状します。
私は2年前に五十肩になりました。
右です。
転倒して右肩をぶつけたあと、
2ヵ月くらいで症状がでました。
最初は五十肩だとわかりませんでした。
右腕が上がらなくなりました。
無影灯に手を伸ばすことができなくなりました。
■ ■
ズボンの後ろポケットには手が届かないし、
駐車場で駐車券を取れません。
このまま動かなくなったら、
形成外科医は無理かな?
深刻な状況でした。
困ったのが痛みです。
私はどちらかというと痛みには強いほうです。
痛み止めも飲みません。
■ ■
夜寝ている時に痛みました。
痛くて眠ることができず、
睡眠不足になりました。
鍼にも行きました。
一時的に痛みは快くなりましたが、
また夜な夜な激痛が襲ってきました。
ほんとうに困りました。
こりゃ…
閉院かなぁ…
…ってなことも考えました。
■ ■
近くの病院にも行きましたが、
痛み止めの処方と湿布でした。
激痛には参りました。
困った私が頼ったのは、
さくらんぼさんがお世話になった、
元山形大学整形外科教授の荻野利彦先生です。
今は札幌の北新東病院で週2回診療をされています。
■ ■
荻野先生の予約がなかなか取れず、
ちょうど2年前に診ていただきました。
荻野先生は名医です。
痛みは関節内注射で劇的に消えました。
リハビリも紹介してくださいました。
私の担当が、
北新東病院の理学療法士、吉野先生でした。
■ ■
医師の私が言うのもなんですが…
吉野先生は素晴らしい理学療法士の先生でした。
先生のご指摘は、
肩ではなく姿勢でした。
背骨を中心として、
肩から背中の筋肉は連続しています。
五十肩を治すのに…
まず背中から治療が始まりました。
■ ■
吉野先生のご指導で、
肩甲骨を動かす訓練がはじまりました。
特筆すべきことは、
リハビリはまったく痛くありませんでした。
無理矢理、
痛い肩を動かすことはありませんでした。
肩の動きを良くするには、
肩甲骨や背骨の動きなのだそうです。
■ ■
私は痛み止めも使わず、
仕事中も、
通勤途中も、
常に肩甲骨を寄せる運動を続けました。
おかげさまで、
時間はかかりましたが、
無影灯も動かせるようになりました。
駐車券も取れます。
吉野先生にはほんとうに感謝しています。
小学校以来はじめて自分の姿勢の悪さがわかりました。
今のところ五十肩は再発していません。
もうすぐ六十歳になります。
まみ子師長さんの腰痛が快くなることをお祈りしています。