医学講座
第37回日本美容外科学会(東京)④
今回の第37回日本美容外科学会では、
11のシンポジウムが企画されました。
学会2日目9:00からのシンポジウム4はPRPです。
自分の血から採った血小板を注射して、
シワを取ったり若返りをする治療です。
b-FGFが入ったフィブラストスプレーを混ぜると、
劇的な効果が出ます。
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このフィブラストスプレーを混ぜることについて、
積極的に治療をすすめる先生と、
私のように超慎重で、
今のところ絶対にしないという医師がいます。
良い結果だけを見ると、
実にすごいと思います。
問題なのは、
注射後に予想以上に膨らんでしまったり、
『しこり』が残る方がいることです。
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膨らんでしまった方を、
【簡単】に治す方法がありません。
これが慎重派が使わない理由です。
b-FGFを入れるか入れないか?
入れたものを使うのだったら、
患者さんにはどう説明して、
副作用にはどう対処するのか?
学会として結論が出ることを期待していました。
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残念なことですが、
今回の学会でも結論は出ませんでした。
でも、
とても良い発表がありました。
福岡の飯尾礼美先生のご発表です。
PRP+bFGF注入治療の副作用に関する検討
飯尾形成外科クリニック
飯尾礼美
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飯尾先生は、
2008年5月から6年間で、
1000例以上の治療をされました。
主な副作用は、
注入後のふくらみです。
添加するbFGFの濃度が濃いと、
副作用が発現する率が高いそうです。
先生ご自身の額に注射して、
注入後にどのような変化が出たか、
電子顕微鏡まで使って見せてくださいました。
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はっきり言って、
飯尾先生なら
安全に
慎重に
注射してくださると感じました。
膨らんだ部分を、
形成外科で切除することもあると思います。
飯尾先生によると、
出血や腫れが多いそうです。
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私のところにもbFGF注射後の相談が来ます。
申し訳ありませんが、
注射してもらったクリニックに相談してください。
当院では治療できません。
…と回答しています。
責任を持って治せないからです。
bFGFを使った治療を受けたい人や
後遺障害で困っている人には、
福岡の飯尾形成外科をおすすめします。
信頼できる先生です。