院長の休日
甘えん坊の「しろたん」
平成27年1月24日、朝日新聞朝刊、
『ひととき』への投稿です。
甘えん坊の「しろたん」
昨年末、わが家に6歳のオス犬がやってきた。
飼っていた犬が半年前に急死し、夫婦ふたりだけの生活になり、悲しくてさびしい日々が続いていた。そんな折、近くにある動物保護施設の犬に出会った。何度かおじゃましているうち、1匹の犬に情が移ってしまい、最期まで責任をもって飼う約束で譲り受けたのだ。
施設の動物には、推定年齢や保護の経緯が記されたカルテがある。わが家へ来た犬は福島県飯舘村生まれ、名前は「シロ」。東日本大震災後、飯舘村は原発事故の被害で全村避難となった。村に取り残されて保護されたという。シロは大阪の施設に来て3年余り、新しい飼い主を待っていたことになる。
わが家では名前を「しろたん」と決めた。白い雑種で、耳や背中に茶色いブチがある。まだ日も浅いのに、背中をなでてというようにすり寄って、私たちに甘えてくる愛嬌(あいきょう)者だ。
「福島でもこうして甘えていたんやろな」
「いまだに帰る見通しもたたない避難生活をしている人たちは、どんな気持ちやろう」
しろたんの頭をなでながら、夫婦で話している。
(大阪府能勢町 佐久久美 主婦 69歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
ひさしぶりに、
心がほっこりする投稿でした。
6歳のオス犬
背中をなでてというように
すり寄って甘えてくる
きっと前の飼い主は、
優しい人だったんだろうな
…と想像しています。
■ ■
福島県飯舘村の、
前のご主人はどうしていらっしゃるのかな?
まだ避難生活なのだろうか?
心配してしまいます。
「シロ」のことを、
心配しているだろうな。
…と気になります。
■ ■
3年余も大阪の施設で、
新しい飼い主を待っていて、
いい人にめぐり合えてよかったなぁ。
もらってくれたご夫妻も、
甘えん坊の「しろたん」に、
癒されていらっしゃるだろうなぁ。
■ ■
わが家にも、
困った犬の
そら君がいます。
宅急便のお兄さんには、
いつも平謝りです。
吠えて申し訳ございません。
それでも、
朝は起こしてくれるし、
しっぽふりふりで喜ぶし(餌の時だけ)
私も家内も癒されています。