医学講座

第122回日本美容外科学会(東京)④

 2015年1月10日(土)の日本美容外科学会で、
 私が一番考えた演題が、
 一般演題
 1.Baggy eyelid は PRP+b-FGF で改善できるか
 カメイクリニック
 亀井康二先生
のご発表でした。
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 Baggy eyelidとは、
 目の下の膨らみ、
 いわゆる、
 目袋(めぶくろ)と言われる変化です。
 年齢とともに脂肪が出てきて膨らみます。
 ヒアルロン酸で、
 下まつげのすぐ下を膨らませる、
 涙袋ではありません。
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 カメイクリニックの亀井康二先生は、
 第33回日本美容外科学会(京都)の会長です。
 形成外科出身の立派な先生です。
 私より5歳年上です。
 2013年7月の、
 第117回日本美容外科学会(大阪)⑤でも、
 b-FGFを入れたPRPの注射で、
 下まぶたの『たるみ取り手術』が不要になったと教えていただきました。
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 b-FGF(べーしっく・えふじーえふ)というのは、
 大手美容外科で定番のプレミアムPRPと宣伝している注射です。
 フィブラストスプレーの注射です。
 顔にしこりができたという人を診た。
 しこりを取るのは難しい
 …というのが、
 私のようにこの治療に超慎重になる医師の共通した意見です。
 もう一つの理由が、
 もし副作用が出ても、
 メーカーからも国からも補償は受けられないことです。
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 私はこの薬で動物実験をしたことがあります
 もちろん倫理委員会を通った正式な実験です。
 札幌医大を追い出されてしまったので、
 論文にはできませんでしたが、
 強力な血管新生作用があります。
 濃度設定が難しい薬です。
 正しく使うと素晴らしい薬です。
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 おそらく、
 亀井先生がなさっていらっしゃるのだからと、
 この注射が広まると思います。
 正しい使い方をすると、
 切らなくても下まぶたの『たるみ』が取れる
 夢の薬なのです。
 超慎重派の私は、
 日本美容外科学会としての指針が出るまではしないつもりです。
 早くメーカーや国が、
 正しい使い方を広めることを希望します。
 製薬メーカーの株価を上げることができる、
 画期的な治療法なのです。

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