医学講座
帝国データバンクからの調査
先日、帝国データバンクの澤田さんという男性から電話がありました。
医療法人札幌美容形成外科の取引先企業から、
調査を依頼されたので、
業態について取材をしたいという依頼でした。
うちの奥さんが電話に出て、
心配そうな顔をして、
帝国データバンクの澤田さん
調査したいって
…と私に言いました。
■ ■
もうからないとか、
赤字決算とか、
役員報酬減額とか、
院長日記に書いたからかなぁ~?
ちょっと不安がよぎりました。
帝国データバンクって言ったら、
新聞に倒産の記事が載ると、
かならず負債○○億円と、
帝国データバンクの調査結果が出る会社です。
■ ■
美容外科大手だった、
神奈川クリニックカナクリは
2010年5月に会社更生法の申請をしました。
帝国データバンクによると…
負債は68億円です。
取引先が、
ついに、
札幌美容形成外科も倒産?と、
帝国データーバンクに調査を依頼したのか?
…と疑心暗鬼になります。
■ ■
担当の澤田さんに、
うちの取引先企業の、
どこがおたくの会社に調査を依頼したのですか?
…と質問したところ、
当社の規定により、
依頼先企業名はお答えできないことになっています。
…と丁寧に答えてくれました。
おいおい澤田君、
あんたね~
誰が調べろって言ったかも言わないで、
他の会社は取材に応じるのかい?
…と思わず怒りました。
■ ■
帝国データーバンク澤田さん、
慣れた口調で、
はい、7~8割の会社は取材に応じていただけます。
なるほど、
これから新規の大口取引をしたいとか、
銀行から借金をしたいとか、
高価な機器を導入したいとか、
そんな会社は取材に応じるでしょうね。
でもね、
うちは無借金だし、
支払いも一度も遅れたことはないし、
借金する予定もありませんからね~。
■ ■
取引先は薬問屋さんと、
医療機器メーカーだけです。
決算書類は北海道知事に提出してあるし、
決算額は札幌法務局に行けば誰でもわかります。
北海道知事に提出した書類だって、
情報開示請求をすればすぐにわかります。
赤字決算の理由も院長日記に書いてあります。
HPの【検索】機能を使うとすぐにわかります。
■ ■
担当の澤田さんには、
約20分間も、
札幌美容形成外科が赤字になった原因と、
その理由が詳しく院長日記に書いてあるとご説明いたしました。
私への電話取材と、
札幌法務局から取り寄せた登記事項証明、
北海道知事へ提出した医療法人札幌美容形成外科の報告書で、
取引先企業へは十分な報告書ができると思います。
帝国データーバンクさんには、
せめて相手先の企業名を開示して調査をすることをおすすめします。
疑心暗鬼になった私が、
取引先を変えると一番困るのは、
がんばって働いている企業の営業マンです。