医学講座
鼻の研究会2015
昨日(2015年11月22日)東京で
ライノプラスティーセミナーがありました。
私の目の主治医、
聖路加国際病院形成外科の大竹尚之先生、
元自治医大形成外科教授の菅原康志先生、
東京慈恵医大形成外科教授の宮脇剛司先生、
東京慈恵医大耳鼻科講師の浅香大也先生、
東京慈恵医大耳鼻科講師の飯村慈朗先生、
東邦大学耳鼻科教授の吉川衛先生
一冊の教科書ができてしまうような有名な先生が立ち上げられた、
Rhinoplasty 研究会(鼻手術研究会)です。
■ ■
形成外科医と耳鼻科医が合同で開催する、
日本ではじめての鼻の研究会です。
一日の研究会でしたが、
実に内容が充実した研究会でした。
お世話していただいた、
大竹尚之先生、
聖路加国際病院形成外科の、
松井瑞子先生、
東京慈恵会医科大学形成外科と耳鼻科の先生に、
心から御礼申し上げます。
■ ■
美容外科で行う鼻の手術は、
実に多岐にわたります。
最近では、
レディエッセという注入剤で、
失明するような事故も起きています。
目鼻立ちという言葉があるように、
きれいな目と、
形のよい鼻は美人の必須条件です。
■ ■
いくら形がよくても、
困った鼻で悩む人も多いです。
花粉症でかゆくなる鼻、
鼻水ずるずるで困る鼻、
風邪をひいて鼻声になる鼻、
鼻がつまって息が苦しいこともあります。
私たち形成外科医は、
外見にはこだわりますが、
鼻づまりのことはよく知りません。
■ ■
昨日の研究会では、
耳鼻咽喉科の先生から、
最新の鼻の手術や、
鼻の生理的な構造についても、
実に詳しく教えていただけました。
耳鼻科の手術にも上手下手があって、
他院でした手術が不適切なために、
やり直し手術があるそうです。
耳鼻科でも先生を選ぶのが難しいです。
■ ■
最近は美容外科でも、
鼻中隔を修正して、
鼻の形を治す手術が流行しています。
私のところでは実施していませんが、
この鼻中隔手術の専門家は耳鼻咽喉科です。
私が手術用顕微鏡でまぶたを見るように、
耳鼻科の先生は、
高性能の内視鏡で鼻の中を実によく見ます。
■ ■
高いお金を払って、
有名な美容外科で、
有名な先生が鼻中隔の手術までしたのに、
鼻が曲がってしまったとか、
鼻づまりになったとか、
そんなトラブルもあるそうです。
キーワードは、
形成外科と耳鼻科のコラボです。
しっかりとした耳鼻科医に鼻の中はお任せして、
形成外科と仲良く手術をする。
これが大切だと痛感しました。
来年の研究会にも参加します。
“鼻の研究会2015”へのコメント
コメントをどうぞ
お疲れ様でした。 鼻には愚息が大変悩まされていて、目の下にも膿みが貯まるので耳鼻科で手術を受け骨も削ったと思います(詳しい説明は術後はなく廊下での立ち話程度でした)その後 乳アレルギーになり 鼻水が止まらない状態が一年中続き 以前の方がよかった、骨をまたつけて欲しい。などと言ってます。形成外科医もいる病院なんですが、まったく関与してません。 私は失敗したと思っています。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。耳鼻科の手術でも失敗があると知りました。どこをどうやって削るとか出血しないようにするとか、先生によってかなり違います。今度、ご子息に伝えたいです。整形で鼻が曲がる人もいますし、呼吸ができないほど鼻の穴が小さくなった人もいました。お気の毒でした。
私は口呼吸です。
というのも左鼻腔というのでしょうか?
部位の名前がわかりませんが
左の鼻の穴奥が右の鼻の穴奥より狭く
左鼻だけでは呼吸ができません。
右鼻の通りはいいのに
左鼻単独では呼吸が苦しくなります。
ですので風邪をひきやすいです。
マスクをして寝ましたが
勝手に取っちゃってます。
身体を右下にして寝ることで少しは解消してるような気がします。
鼻の手術も大変なのですね。
私は鼻を少し低くして、鼻筋を通したいです。
昔はノーズシャドーを入れてましたが
今では面倒でしてません。
歳ですかね?笑
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。鼻が高い人でも鼻の中は狭い人がいるそうです。左右も違います。鼻中隔弯曲がある人は曲がっていて広い方の粘膜が肥厚してくるのだそうです。鼻が高くても通りが悪い人はたくさんいるそうです。