医学講座
鼻粘膜と美容外科手術
鼻の手術の続きです。
鼻の粘膜、
私たちは鼻粘膜びねんまくと呼びます。
アレルギーでかゆくなるのも、
鼻声になるのも、
鼻づまりになるのも、
この鼻粘膜のせいです。
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耳鼻科の先生は鼻の中を見るのが仕事です。
昔は額帯鏡がくたいきょうという真ん中に穴があいた鏡を、
おでこにつけて、
その鏡に光をあてて、
鼻や耳の中を見ました。
私たちの学生時代には、
この額帯鏡を使った実習がありました。
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舌をガーゼでつかんで、
額帯鏡で光を集めて、
口の中や喉の奥を見ました。
私はこれが下手で、
耳鼻科は無理と諦めました。
かなり熟達しないと、
声帯まで見えませんでした。
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今は高性能の内視鏡とハイビジョンカメラです。
モニターの精度も高いので、
実にきれいに見えます。
残念ですが、
形成外科や美容外科で、
鼻の中をよく診れる先生はまれです。
耳鼻科専門医を持った先生もまれです。
私が知っているのは、
韓国の鄭東學(ジョン・ドンハク)先生です。
英語表記は、Dong-Hak Jung先生です
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私が信頼する鼻の先生です。
先生のクリニックの名前は、
心美眼
しみあんSHIMMIANといいます。
韓国の美容のメッカ、
江南にあります。
日本にはない、
耳鼻科出身の、
美容外科の先生が作った鼻のクリニックです。
元大学教授だけあってPRSという米国形成外科学会誌に、
何本も論文を書かれています。
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私は鼻の研究会2015に参加させていただいて、
美容外科で鼻中隔の手術をするには、
鼻粘膜のことをよく知っている、
耳鼻科医と協同で手術をするのが、
必須条件だと思いました。
せっかく形のよい鼻を作っても、
アレルギーで鼻がかゆくなって、
寝ている間に鼻をこすってしまって、
朝起きたら鼻が曲がっているなんて悲惨です。
鼻粘膜は簡単ではありません。
専門医の意見を聞くべきだと痛感しました。