医学講座
第42回日本熱傷学会(浦安)①
第42回日本熱傷学会で浦安に来ました。
会長は順天堂大学浦安病院救急診療科の田中裕教授です。
メインテーマは
Science of ARTs
次世代への襷(たすき)
襷たすきという漢字を知りませんでした。
浦安は東京ディズニーランドとディズニーシーがある都市です。
1988年(昭和63年)にも、
第14回日本熱傷学会が浦安で開催されました。
■ ■
昨夜は評議員会がありました。
学会が一般社団法人になったので、
今は評議員会と言わず、
社員総会と呼んでいます。
91人の評議員がいて私もその一人です。
65歳が定年なので、
あと3年あります。
■ ■
日本の重症熱傷の患者さんは減っています。
ただ、
いつ事故や災害で重症熱傷が発生するかわかりません。
台湾での爆発事故のように、
多数の重症熱傷患者さんが発生した時に、
適切な治療ができることが大切です。
日本の熱傷治療のレベルは世界的に見ても高いです。
■ ■
昨日の社員総会で、
フィブラストスプレーの
【使用上の注意】が、
本剤は熱傷潰瘍を適用としているので、潰瘍がみられない熱傷に対しては、他の適切な療法を考慮すること。
…に変更になったと聞きました。
以前は
本剤は熱傷潰瘍を適用としている。新鮮熱傷に対しては本剤を使用せず、他の適切な療法を考慮すること。
でした。
■ ■
効能・効果に新鮮熱傷が追加されたのではありませんが、
新鮮熱傷に対しては本剤を使用せず
の文言が無くなっただけでも進歩です。
薬の適応拡大は難しいようです。
小児の新鮮熱傷には、
フィブラストスプレーが効きます。
あとを残したくなかったら、
早期からフィブラストスプレーを使うことです。
早く効能・効果に新鮮熱傷が追加されて、
小児への投与が正式に認可されるといいです。
今日は一日熱傷学会を聞いて、
これから札幌に戻ります。
空港バスの中で院長日記をUPしています。