医学講座
院長は大変です
昨日の院長日記、
にやり、ほっとに書きました。
昔は大きな病院の院長に就任すると、
『先生おめでとうございます』
…と言ったものです。
最近は、
『先生ご苦労様です』
(先生、大変ですね)
(先生、事故がないことを祈ります)
(先生、訴訟がないことを祈ります)
院長在任中に
謝罪記者会見に出ることもあります。
■ ■
私は現在61歳です。
今年9月で62歳になります。
私と同年代の先生が大きな病院の院長です。
大きな病院の院長になれなかったから、、、
負け惜しみで言うのではありません。
院長は大変です。
私のように個人経営で、
経営も医療も一人で決められる院長はまだマシです。
大きな病院の院長は経営者が別です。
■ ■
公立病院を経営するのは、
地方自治体です。
自治体病院の院長は、
議会で説明したり追及されたりします。
毎年議会の時期になると、
歴代の院長は大変そうでした。
病院経営が黒字だといいですが、
赤字病院の院長は大変です。
■ ■
JA帯広厚生病院は黒字病院でした。
黒字病院でも、
大きなことを決めるのは、
JA北海道厚生連本部でした。
JA北海道厚生連には、
赤字の病院もありました。
JA北海道厚生連全体の収支が黒字か赤字かで、
いろいろなことが決められていました。
■ ■
美容形成外科の経営も楽ではありません。
うかうかしていると、
すぐに倒産の危機です。
クリニックの特徴がないと…
生き残れません。
うちでしかできない…
という手術や治療がなければ倒産です。
私が得意とするのは、
繊細で丁寧な手術です。
簡単に、マネのできない手術です。
まだ、もう少し生きのびようと思っています。