院長の休日
シロと6年ぶり再会
甘えん坊の「しろたん」
2015年1月24日の院長日記、
被災犬しろたんの縁
2016年111月16日の院長日記、
…でご紹介した、
原発事故の被害で全村避難となった
福島県飯舘村生まれの被災犬しろたんの飼い主、
大阪府能勢町の佐久久美さんからお手紙をいただきました。
■ ■
突然、失礼いたします。
私、「しろたん」の投稿で、先生の院長日記に2度も取り上げていただいた者です。
先月31日、またまたその後の「しろたん」が、ひととき(朝日新聞西日本版)に掲載されました。
今回は、朝日新聞社から、東日本版掲載の連絡はありません(ご覧いただいてない可能性があります)。
我が家で相談の結果、先生にも是非読んで頂きたいので、送らせていただくことにしました。
「しろたん」の存在は、私たち夫婦の大きな癒しであり、もたらしてくれた数々のドラマは、数多くの人々(動物も含めて)の一生を狂わせてしまった原発事故の問題を考えさせてくれています。
2017年11月17日
大阪府能勢町 佐久久美
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平成29年10月31日、朝日新聞朝刊(西日本版)、
ひとときへの投稿です。
シロと6年ぶり再会
3年前に動物保護施設から譲り受けた被災犬「しろたん」の元の飼い主の女性が、昨年10月に見つかった。そのUさん(87)は「シロ(しろたんの元の名前)は元気だった」ととても喜び、以来、どうしてもシロに会いたいと思うようになった。思いがかない、今月、福島から遠路はるばる娘さんとお孫さんに伴われて我が家に来られた。
Uさんは東日本大震災後、原発事故により避難指示の出ていた福島県飯舘村の自宅にひとり、シロと暮らしていた。「生まれたときから私が育てたシロと離れたくないから、避難しない」と言って。でも結局、まわりの説得で避難し、シロを手放したのだった。
私たち夫婦は車でUさんたちを途中まで迎えに行った。Uさんは「しろたん」に会う瞬間まで、何度も何度も「シロは私を覚えているだろうか。覚えていなかったら、それはそれで喜ばないといけない」と言っていた。
6年ぶりに対面した「しろたん」は、Uさんを覚えていなかった。でも帰るときには、なんと車の中のUさんのそばまで乗り込んできた。思い出したからだろうか、Uさんの優しさがうれしかったからだろうか。
大阪府能勢町(佐久久美 主婦71歳)
(以上、朝日新聞より引用)
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北海道の朝日新聞には掲載されていなかったと思います。
わざわざ新聞の切り抜きを送っていただき、
ありがとうございます。
はるばる福島県から、
シロに会いにいらしたUさんのお気持ちがわかります。
生まれたときから私が育てたシロと離れたくないから、
避難しない
どんなに辛かったことでしょうか?
■ ■
シロは私を覚えているだろうか。
覚えていなかったら、
それはそれで喜ばないといけない
6年ぶりの再会で、
最後にはシロも思い出したのでしょう、
車の中まで乗り込んできた
よかったです。
佐久久美さん、
とてもよいお話しをありがとうございました。