医学講座
美容外科医は臆病者であれ
昨日の院長日記、
臆病者の美容形成外科医になる
私はもともと慎重な人間ではありませんでした。
中学生の頃には、
【ちょっとしたミス】を、
テストの時によくしていました。
大学受験には失敗し浪人しました。
■ ■
予備校生の頃に、
私の机の前には、
【注意一秒、ケガ一年】
【指差確認しさかくにん】
…と書いた紙を貼ってありました。
自分なりにミスを防ぐために考えました。
■ ■
よくうっかりミスをする人がいます。
医療の世界でうっかり薬を間違えると大変です。
手術する部位を間違えた先生もいました。
悪くないところを手術されると大変です。
薬の使い方も先生によって違います。
メーカーから説明を聞いただけで使う先生もいます。
私は副作用のこともよく考えてから処方します。
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私に美容外科を教えてくださったのが、
十仁スピリット
十仁スピリット2017
…に書いた、
中央クリニック新宿院の日高士郎先生でした。
日高先生は東海大学卒業後に十仁病院へ入職。
私が形成外科医として経験したのと同じ歳月を、
美容外科医として活躍された、
生粋の美容外科医です。
■ ■
日高先生に形成外科の講義をなさったのが、
東海大学形成外科の谷野隆三郎教授でした。
谷野教授が、
第94回日本美容外科学会で、
美容外科にとって必要な
医療安全と医事法制について、
ご自身のご経験を踏まえた講演がありました。
美容外科は簡単ではありません。
■ ■
私に臆病であることの大切さを教えてくださったのが、
日高士郎先生でした。
美容医療は、
健康な人を相手にする医療です。
健康な人に、
【美容目的】で、
失明、
死亡、
重大な後遺障害
…はダメです。
■ ■
美容外科医にもいろいろな先生がいます。
いけいけどんどんの先生、
お客さんの希望なら、
どんな手術でもしてくれる先生、
好みは人それぞれです。
私は、
その手術はまだ必要ありません
…という先生をおすすめします。