医学講座
ヒアルロン酸のトラブル2017
ヒアルロン酸注射なんて、
誰がやっても同じ
どうせやるなら、
一円でも安いところで、
たくさん注射してもらおう!
こんなお客さんがいます。
お気持ちはわかります。
■ ■
でも、
美容外科や、
美容皮膚科など、
頭に♡美容♡の2文字がつくクリニックは、
【要注意】です。
ちゃんと勉強をしていない、
なんちゃって医師がいます。
高級優遇の4文字に惹かれて、
昨日まで美容のびの字も知らなかった医師が、
いきなり♡美容皮膚科♡になることがあります。
■ ■
私たち形成外科医は、
顔面の血管解剖を詳しく勉強します。
どこにどんな血管があって、
どことつながっているかを、
よく知っています。
血管の勉強をしないと、
手術ができません。
■ ■
米国の学会では、
下の写真にあるような討論が真剣にされています。
ヒアルロン酸やレディエッセなどによる、
皮膚壊死や失明を防ぐためです。
日本の学会では、
残念なことにここまで深く検討されていません。
下の英語は、
ヒアルロン酸注射をする前の準備です。
■ ■
もしヒアルロン酸でトラブルが生じたら
こうすると助かりますという方法が書いてあります。
残念なことですが、
日本の厚生労働省が認可したヒアルロン酸注入剤には、
このことは記載されていません。
日本には、
認可されたヒアルロン酸溶解剤がありません。
ヒアルロン酸注射はどこで受けても同じではありません。
失明することがあります。
安いところでたくさん打ってもらうと、
●ヒアルロン酸顔貌●になります。
注意してください。