昔の記憶
リハビリ・バンバン
平成29年11月27日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
リハビリ・バンバン
今秋刊行された闘病記『さよなら涙 リハビリ・バンバン』の著者は、伸びやかなハーモニーで知られる兄弟デュオ「ビリー・バンバン」である。菅原孝さん(73)と進さん(70)。兄は脳出血に倒れ、弟もがんに見舞われた。二人を訪ねた。
▼3年前の春、弟が大腸がんの手術を受ける。2カ月後、今度は兄が夜中に搬送される。「さすがに一時は僕らもおしまいかと思いました」と弟が言えば、兄は「いまも毎朝起きるとアーッと声を出して自分の生死を確認しています」と話す。
▼デビューから48年。低音の兄がベースを弾き、高音の弟がギターを奏でる。「白いブランコ」「さよならをするために」。ヒットにも恵まれた。だが葛藤に悩んだ時期も長い。弟は「目指す音楽が違ってギクシャクする。兄弟は正面からぶつかっちゃうんです」。
▼リハビリに耐えて兄が声を取り戻し、音楽活動を再開した。兄は車イスで登場し、不自由な左手を隠さない。「半身マヒなんかにへこたれないと伝えたくて」。
▼3年遅れで実現した結成45周年コンサートはさながら闘病報告会のよう。弟が歩み寄り、兄を支える。数秒間、立ち姿を見せた兄は「病気でもっと大変な人がいっぱいいる。僕も頑張るからみんなも頑張って」と語る。
▼脳血管疾患をわずらう人は全国に110万人以上、がん患者は160万人を超す。これまで通り恋や愛を歌うビリー・バンバンに加え、病と闘う人々を勇気づける新デュオ「リハビリ・バンバン」の境地を広げてほしい。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
若い人に、
ビリー・バンバン
白いブランコ
…と言っても知っているかなぁ~?
私が高校生の頃、
もう半世紀も前の歌です。
今聴いてもいい曲だと思います。
あのビリー・バンバンが
リハビリ・バンバンとは知りませんでした。
■ ■
お兄様の、
菅原孝さん(73)が脳出血、
弟さんの、
菅原進さん(70)が大腸がん。
とても他人事とは思えません。
医師仲間でも、
脳出血やがんで倒れた先生がいます。
亡くなってしまった先生もいます。
■ ■
親子や兄弟は難しいものがあります。
正面からぶつかっちゃうんです
とてもよくわかります。
医者同士でも難しいことがあります。
兄弟で開業していて、
離れた先生たちを知っています。
親子や兄弟は似ているので、
喧嘩になることもあると想像します。
■ ■
リハビリ・バンバンの、
結成45周年コンサート
闘病報告会を聴きに行きたくなりました。
弟が歩み寄り、
兄を支える。
兄は
病気でもっと大変な人がいっぱいいる。
僕も頑張るからみんなも頑張って
月曜日の朝に天声人語で元気をもらいました。
がんばって生きようではありませんか。