院長の休日

愛とバトルの結婚生活

 平成29年12月8日、朝日新聞朝刊、ひとときへの投稿です。
 愛とバトルの結婚生活
 結婚して33年。夫と一緒に料理を作ったり、旅行を楽しんだりしている。周りからは、「仲がいいね」と言われるが、実際は、これまでに何度かのバトルを経てきている。
 忘れられない新婚当時。私が「自分の食べた食器は流しに持って行ってほしい」と言ったところ、夫は「ここはセルフサービスの店か!」と怒鳴ってテーブルをたたいた。
 数年前に、「衣替えは、自分のは自分でしよう」と伝えたときには、「何でも自分でしなアカンのやな!」と怒った。また、「トイレの後、汚れたら自分で掃除をしてほしい」と言うと、怒って家を出て行き、数時間帰ってこなかった。
 ほかにも小さなけんかは多々あるが、年月を経て、今では当たり前のように自分のことは自分でするようになった。
 バトルをするのはちょっとした覚悟がいるが、不満をずっと内にためているのはからだに悪い。夫には健康管理も含め、できるだけ自分のことは自分でしてほしいと思っている。
 夫は私より6歳年上。必ずしも年の順に逝くとは限らない。そんなときに困らぬように、と今も愛を込めてたたかっている。
 (大阪府豊中市 服部澄子 保育士 60歳)
 (以上、朝日新聞より引用)

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 本間家は周りから仲がいいねとは言われません。
 正直な感想は、
 よくやっているね
 よくもっているね

 …だと思います。
 どこの家も大変です。
 お医者さんの奥さんは幸せではありません
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 本間家で私の歴史に残るバトルは、
 私が釧路労災病院形成外科に赴任した時です。
 お医者さんの奥さんに書きました。
 子どもは2人でした。
 上の子が2歳、
 下の子が0歳でした。
 家内の母もいませんし、
 私の両親も札幌でした。
 ある日、家内が、

 美容室へ行きたいから、ちょっと子どもを見ていて
 と言いました。
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 『だめだよ、急患が来て、病院から電話がかかってきたらどうするの?』

 それじゃ、私は美容室へも行けないの?
 『託児所付きの美容室へ行けばいいじゃないか』
 これで大喧嘩になりました。
 その後、家内がどうやって美容室へ行ったか?
 まったく記憶にありませんが、
 お医者さんの奥さんなんてこんなものです。
 経済的に困ることは、
 他業種の人よりも少ないとは思いますが、
 孤独に強くて、忍耐強い人でないと、
 なかなか大変かもしれません…

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 今になって考えると、
 うちの奥さんは、
 託児所付きの美容室
 …にだけ激怒したのではなく、
 2歳になって聞き分けのない長女と、
 0歳で熱ばかりだしている長男の世話で、
 きっと、
 疲れ果てていたのだろう
 …と思います。
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 ひとときの投稿者、
 服部澄子様が書かれているように、
 必ずしも年の順に逝くとは限らない。
 そんなときに困らぬように、
 健康管理も含め、
 できるだけ自分のことは自分で

 …これが大切だと思います。
 お一人様なっても困らないように、
 自分のことは自分でできるようにします
 服部澄子様、
 いいお話しをありがとうございました。 

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