医学講座

お医者さんの奥さん

 旦那が医者だと、安心できると思うのは間違いです。
 医師が、一番最初に診なければならないのは、自分の患者さんです。
 家族は後になります。
 どこの先生の奥さんも、‘母子家庭’を経験していると思います。
 私も、‘いい旦那さん’ではありません。
 家内には、
 ‘院長日記の中だけ愛妻家ぶっている’と非難されています。
 家内はこの院長日記を…
 ‘腹が立つから見ない!’と言っています。
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 私が高校生の時に、
 同級生にお医者さんの娘さんがいました。
 その人のお父さんは、
 たまたま私の父と小学校の同級生だったそうです。
 ○○さんの家はすごいねぇ。
 お父さんがお医者さんだから…
 というような話しをした記憶があります。
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 『あら、そんなことないわょ』
 『小さい時から、たくさんさびしい思いをしたわょ』
 『例えば、今度の日曜日は動物園に行こう!』
 『楽しみにしていたのに、患者さんの容態が悪くなって…』
 『動物園に何回行けなかったことか…』
 本間家では、動物園に行けなかったことはありませんが、
 札幌で勤務した時も、
 地方病院に勤務した時も、
 スーパーへ買い物へ行っても、
 必ずポケットベルを持っていました。
 今の先生は携帯ですね。
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 子どもが生まれると…
 夜もミルクを飲ませなければなりません。
 家内には、申し訳ないですが、
 私は一度も子どもにミルクを飲ませていません。
 ミルクの後の、
 『げっぷ』の出し方は、教えたことがありましたが、
 哺乳瓶でミルクを飲ませたことはありません。
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 釧路労災病院形成外科に勤務していた時です。
 子どもは2人になっていました。
 上の子が2歳、
 下の子が0歳でした。
 家内の母もいませんし、
 私の両親も札幌でした。
 ある日、家内が、
 美容室へ行きたいから、ちょっと子どもを見ていて
 と言いました。
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 『だめだよ、急患が来て、病院から電話がかかってきたらどうするの?』
 それじゃ、私は美容室へも行けないの?
 『託児所付きの美容室へ行けばいいじゃないか』
 これで大喧嘩になりました。
 その後、家内がどうやって美容室へ行ったか?
 まったく記憶にありませんが、
 お医者さんの奥さんなんてこんなものです。
 経済的に困ることは、
 他業種の人よりも少ないとは思いますが、
 孤独に強くて、忍耐強い人でないと、
 なかなか大変かもしれません…

“お医者さんの奥さん”へのコメント

  1. 函館の看護師さん より:

    正直私だったらお医者さんの奥さんは務まりません!!
    これは先生には話したことはありませんが、22歳のころにお医者さんとお付き合いをしたことがあります。(名前を聞いたら先生もご存じの方かも知れません)その時は看護学生で私もとても忙しかったのですが、それ以上にお医者さんは暇な職業ではないと実感。デートをしようにも夜は遅く、日曜日は患者さんの回診がとか、○○先生の学会のスライドの準備が・・・なんてことがほとんどでまだ若かった私は今より増してわがままで会う時間がないことを不満と思っていました。(その時は全く私の理解がなかっただけですが)結局、その先生とお別れする時はっきり言われたのは「医者と付き合うならさびしくてもあえる時を待ってくれないと無理だよ。」と・・・その時は今のように携帯のメールは主流ではなかったので会うにも連絡取るのもお互いやっとでした。
    私には決して務まりません!!(奥様お弁当だって作ってくれるしえらい!!)

    それと先生の今日の日記を見て私も一言懺悔を・・・
    施設勤務をしていた時夜間に携帯を持って夜間待機をしていて、ご飯を作っている途中や食事中、夜中ぐっすりと眠っている間電話で呼び出されそのたびに夫は御飯ができていないのでありもので済ませたり、夜中に呼ばれ、朝方帰宅・・・そんなこともあり。
    夜間待機のたびに「呼び出されるでしょ、早くご飯食べちゃってよ」などと夫に言っていた私・・・
    非常に反省です。今日は正直ものすごい反省なんで今日のエールは先生じゃなくていつも頑張っている奥さまに送ります。
    (私はちゃんとできてないけど女って大変なんですよっ!!)

  2. さくらんぼ より:

    病院勤務の先生と開業医さんではまた違っていらっしゃるし 先生だけじゃなく 子育てに協力的な男性とそうでない方の方が昔はおおかったようですよ。家の主人は 子煩悩なんですが ミルクやおしめは・・ 夜中に何回も授乳やおしめで起きなければならず主人はヘビースモーカーの他に 好きなTVも小さく音量を下げねばならないからと別室に寝るようになりました。 あとは 私の両親と同居してるので助けていただいてましたが 、私がおんぶしてほとんど こなしてました。 チャイルドシートは今でこそ 付けてないと 違反ですが 当時は本間先生のように知らなかったので おんぶして運転して病院にも私が一人で連れていきました。美容院にはあまり子育て中はいかなかったのでわかりません。私の中学の同級生で私の市の病院の院長の息子だったM君はいつも おいしそうな弁当でした。ある日 髪の毛が 入っていて 主婦として失格だな 。といったのを覚えています。 私が以前話しました。M先生は 亡くなるまで 病院勤務でしたがやはり いつも ポケベルを持っていましたが、まめな先生だったので 先生が亡くなられて3年になりますが当初はM先生がなんでもしてくれていたのでと静かな上品な奥様も最近は強くなられた気がします。
    本間先生の奥さん和子様へ 先生はほんとに 私たち患者や弱者にいろんな面で気をつかったり サポートしてくださったり かけずり回ったりしてくださってます。どうか 家庭の中だけでは 張り詰めた弦を緩めさせてあげてください。
    私は 医者の奥さんにはなりたくないですが、人を助ける医師になってみたいとは思います。

  3. さくらんぼ より:

    私の知人のSさんの息子さんは脳外科医です。
    『今日は息子が 演歌を聞きに 迎えに来てくれるので 行ってきますね。さくらんぼさん。』 よくこんなメールがきます。 でも帰りは
    『病院から急患がきたと連絡があり 帰りは 汽車で帰ります』のメールがきます。
    家族中でお正月に温泉に何泊かされるみたいですが まともに息子さんは泊まったことがないそうで 自分の患者が心配で 必ず病院に行くのよと言われてました。

  4. さくらんぼ より:

    すみません。奥様m(_ _)m 毎日 先生の健康のために 愛情弁当を作ったり 先生にあわせて 朝は ごはんにしたり 私にはとても真似はできませんし 先生があんなこと書いておられましたが 日記の材料など新聞に目を通して下さっていたり 本当に内助の功だと思います。兵庫から北海道の風土に馴れるまでも大変でしたでしょうに。私は結婚して28年になりますが 一歩も 他で暮らしたことがないので 大変さがわからないと主人に言われました。 私の友人の娘さんは看護師さんでしたが K県の医師一族に嫁ぎましたが 一緒に暮らしているため 家政婦さんを雇ってくれるのはありがたいのだが 他人に気疲れすると言ってました。こちらのお母さんも年金暮らしの普通の方で お舅さんが元教授でお舅めさんが 現役皮膚科医で 息子さんが消化器内科医さん の方々が 連休を利用して こられる時は大騒ぎで親族の方をお茶出しに頼み、海外生活の話を聞いてもわからないし、 話も合わず 大変だと言ってました。でも本間先生は 苦労して医師になられた方ですから 話がわかる方なのだと思います。

  5. 犬が好きな看護師 より:

    医師の奥さんです。 子供がいない我が家は私はいつも ひとりでした。 私が入院を繰り返した時期も ひとりで入院してひとりで退院してました。 外泊許可が出て 外泊をした時も 家は旦那さん不在でしたー。 冷たいんじゃなくて 旦那さんは 忙しく ある意味 私は 独りが好きになりました。

  6. 愛読者 より:

    “ご主人のお仕事は?““イシャです““どんなイシをお造りなの“と嘘のような本当の話しです(笑)。もしかしてお医者さんの奥さんかしら!というタイプと本当に?と分かれるとしたら私は後者です。デパ地下の野菜よりスーパーだし 服装もシンプル以下です。なにせ贅沢なのは月1の回転寿司位です(-.-;)。
    本間先生の日記に登場する奥様は院長婦人ですね。愛し合っているなぁと字面から伝わりますね。

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