医学講座

講義の持つ意義

 私が尊敬する、
 弁護士の高橋智(さとる)先生の日記に、
 北海道大学ロースクール医療訴訟法の授業が開始した。
 と書いてありました。
 来年1月まで全15回もの講義はすごいと思います。
 受講生の中には、
 医師や歯科医師までいらっしゃると書かれていました。
 受講資格があれば、私も是非受講したいと思いました。
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 私は、不遇な形で札幌医大を追い出されましたが、
 4年間の教員生活で得たものもありました。
 それは、私の講義を通じて、
 形成外科とはどんなものか?
 ということを医学部の学生さんに伝えられたことでした。
 こうして日記を書いているのも、
 何らかの形で形成外科や美容外科を伝えたいという、
 私からの情報発信です。
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 他人(ひと)にものを教えるというのは、
 想像以上に難しいものです。
 有名大学の教授の講義が100%おもしろくて、
 ためになるか?
 ということはないと思います。
 私が学生時代に一番印象に残っているのが
 予備校時代にお世話になった、
 生物の矢野雋輔(やのしゅんすけ)先生でした。
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 形成外科医になった大きなきっかけの一つが、
 札幌医大6年生の時に、
 北大から特別講義にいらしていただいた、
 形成外科の大浦武彦教授の講義でした。
 北大の教官が、
 札幌医大に来て講義をするというのは、
 当時では珍しいことでした。
 6年間で数回しか覚えていません。
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 その特別講義では、
 口腔外科の小浜教授、
 眼科の中川教授、
 北大形成外科の大浦教授、
 北大形成外科の濱本助教授、
 の講義がありました。
 私が学生時代に形成外科を教わったのは、
 この一回だけでした。
 わずか2時間程度の特別講義でしたが、
 これで私の人生が決まりました。
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 高橋智先生の北大での講義でも、
 きっと将来、先生の後継者になるような、
 立派な弁護士さんが育つと思います。
 ひとを育てるのは難しいものですが、
 自分の講義を通じて、
 感動とか生きがいを伝えられるのは、
 すごいことだと思います。
 私も3回の講義を担当しますが、
 今年もしっかりと準備をして臨みます。

“講義の持つ意義”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    私のような患者は本間先生に教えて頂くまで形成外科はどんなところかすらわかりませんでした。先生のBlogを読んでいくうちに 形成外科という科の重要性が少しわかった気がしました。東北で形成外科がない大学病院は秋田と山形だけです。山形の済生病院の皮膚科に通院していたとき同じ診察室の待合室にはられていた 形成外科のポスターは 子供の口が割れた写真とアザの治療前と治療後でした。へーすごい科もあるんだなあ〜とおもったものです。ぜひ山形大学にも 形成外科講座ができて 整形外科かなあ?皮膚科かなあ?とか迷わなくてもかかれる科が はやくできて欲しいものです。できれば 教官は本間先生にお願いしたいです。

  2. 函館の看護師さん より:

    10年前に先生は講義はとっても大変だと話していましたよね。
    私も看護学生時代に経験がありましたが、その先生の講義によっては面白いと感じ正直眠ってしまった・・・経験も・・・

    大浦先生というと褥瘡(床ずれ)の治療や函館中央病院の形成外科に通院していたころ大浦先生の患者さん向けに書いたやけどの小冊子を見て高校生で初めて大浦先生の名前を知ったことを思い出します。

    あとちょうど9年くらい前?ですが、私の勤務していた病院で本間先生の褥瘡の特別講義…はっきり覚えています。先生の講義はとても時間内全く飽きることなくしかも、先生は当時使っていたThink pad(IBM)でわかりやすいよう資料やら写真やら用意しながら講義していたことで今でも他の看護の勉強はおろそかに
    なることが多いのですが(汗)褥瘡に関してはかなりうるさい看護師になってます。
    先生の講義を受けたことはちょっと自慢(笑)です!!

  3. まみ子 より:

     人に物を教えるのは本当に難しい事だと思います。私も5年前から医師会の看護学校で皮膚科看護の講義を担当しています。学生に90分間で何を伝え理解してもらえるのか、初めはしどろもどろで聞きずらかっただろうと思います。教科書通りでダラダラと講義をしても学生はただ眠いだけだし・・・。黒板を使ってポイントを書いたり、スライドを使ったり、ステロイドの副作用をクイズ形式で質問したりしています。講義に行く前は学生さんの5倍くらい教科書を読み勉強してから行きます。
     2度ほどドクターに付いて、どんなものかと見学に行ってビックリ!寝てる寝てる・・・・確かに眠いのはわかります。お昼ご飯食べた後スライドみるため教室は暗くなり何だかわからんスライド見せられて・・・ダァーと90分スライドだけみせてその病気の説明をちょこっとしていきます。私がドクターについて行った時、初めから教科書も開かず寝ていた学生がけっこう目立っていました。その光景を見た途端私はキレました。次の週の私の講義の日、90分しかない貴重な時間を削って学生達に言いました。『眠いのはわかる。しかしドクターも私も午前中200人近い患者さんを診て、昼休みもなく講義をしてまた病院に戻って100人以上の患者さんの診察をするの!もう少し態度を改めてほしい。看護師になる前にに人間として行動してほしい。スライドの病気だって看護師になったって一生診れないかもしれない珍しい病気なのに・・』そのような事を言わせてもらいました。
     講義が終わったら今度は試験問題作りです。この学生さん達が立派な看護師になれる事を願って今年も問題作り終了しました。
     私もしっかりと準備をして臨みました。先生もお疲れでしょうが頑張って下さい。

  4. さくらんぼ より:

    函館の看護師さんがうらやましいです。私も本間先生の 熱い講義聞いてみたいです。

  5. 函館の看護師さん より:

    上村様・・・
    私も看護学生1年の時正直寝てました。(すみません)
    ある日やっぱり上村さんと同じようにはっきりと生徒に注意してくださった看護師さんがおりました。正直その時とても恥ずかしくなり、実習も始まって看護師さんが朝時間前から仕事をして、夜も勤務時間には帰れず、しかも実習生の担当指導者となったり講義となれば自分の患者さんの看護計画も立てなければならないのに・・・と2年になってからとても1年無駄にしていたことを反省しました。今では私も時々指導しなくてはならないこともあり、講義をする先生の努力は大変だと。
    本間先生、上村さん、大変でしょうが、必ずその中からエキスパートドクターやナースが生まれるので頑張ってください。

  6. さくらんぼ より:

    形成外科とはどんなものか! ぜひ 山形大学医学部の学生さんにも本間先生に 教えて頂きたいと思います。 もし それが 不可能なら 山形でぜひ 形成外科についての講演会を開いていただきたくおもいます。山大の先生よろしくお願いします。

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