医学講座

皮膚のできもの②

 ご質問が多かったので、
 続きを書きます。
 軟繊維腫(なんせんいしゅ)は、
 切除したり、
 電気メスで焼いたりするのが、
 確実な治療法です。
 鋏(はさみ)で、
 ‘ちょん’と切る方法もありますが、
 血が出て困ることもあります。
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 電気メスや
 炭酸ガスレーザーで取ると
 軽いヤケド状態になります。
 また痛みがあるので、
 麻酔の注射をするのが一般的です。
 麻酔の注射の方が痛いと…
 言われる方もたくさんいらっしゃいます。
 電気メスを使う時に、
 強く焼きすぎる先生がいらっしゃいます。
 そうすると、赤味が強く出ます。
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 札幌美容形成外科では、
 先が0.5㎜程度の、
 極細のピンセット
 (DUMONTデュモンの5番といいます)
 (スイス製です)
 (もともとスイスの時計屋さんが使っていたピンセットです)
 を使って
 丁寧に一個ずつ電気メスで切除します。
 ヤケドが小さいと、
 赤味も軽度です。
 そこへ、
 炎症をおさえる軟膏を塗って、
 茶色のテープを貼っておしまいです。
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 ニキビをつぶしたような赤味が残ります。
 赤味がある間は軟膏を続けて、
 紫外線を避けるようにします。
 これから、
 首を隠せるセーターなどを着る時期が…
 治療に向いている季節です。
 赤味がある間に…
 紫外線に当たると、
 茶色のシミになります。
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 軟繊維腫は保険医療機関であれば、
 健康保険で治療が受けられると思います。
 皮膚科でも形成外科でもOKです。
 詳しくは、かかりつけの先生にご相談ください。
 札幌美容形成外科では、
 閑散期であれば、
 いらした日に治療ができますが、
 申し訳ございませんが、
 繁忙期にはできないこともございます。
 美容外科の繁忙期は、
 12月下旬から4月までです。
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 さくらんぼさんからご質問があった、
 ヘルペスはウイルス感染です。
 口のヘルペスも
 陰部にできるヘルペスも
 同じ単純ヘルペスというウイルスです。
 口にできるのが、1型
 陰部が2型と分けられています。
 ゾビラックスとかアラセナという軟膏が効きます。
 残念ですが、
 ヘルペスは神経に潜んでいるので、
 体調不良などで再発します。
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 ヘルペスは皮膚科が専門なので、
 私は皮膚科の先生をご紹介しています。
 ハトムギから作った、
 ヨクイニンというお薬は、
 イボに効きます。
 これも保険適応になります。
 作用機序(どうして効くか?)
 はわかりません。
 軟線維腫には?
 私は効かないと思います。
 軟線維腫ができる原因は不明です。
 これでご参考になりましたでしょうか?

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