医学講座
皮膚のできもの②
ご質問が多かったので、
続きを書きます。
軟繊維腫(なんせんいしゅ)は、
切除したり、
電気メスで焼いたりするのが、
確実な治療法です。
鋏(はさみ)で、
‘ちょん’と切る方法もありますが、
血が出て困ることもあります。
■ ■
電気メスや
炭酸ガスレーザーで取ると
軽いヤケド状態になります。
また痛みがあるので、
麻酔の注射をするのが一般的です。
麻酔の注射の方が痛いと…
言われる方もたくさんいらっしゃいます。
電気メスを使う時に、
強く焼きすぎる先生がいらっしゃいます。
そうすると、赤味が強く出ます。
■ ■
札幌美容形成外科では、
先が0.5㎜程度の、
極細のピンセット
(DUMONTデュモンの5番といいます)
(スイス製です)
(もともとスイスの時計屋さんが使っていたピンセットです)
を使って
丁寧に一個ずつ電気メスで切除します。
ヤケドが小さいと、
赤味も軽度です。
そこへ、
炎症をおさえる軟膏を塗って、
茶色のテープを貼っておしまいです。
■ ■
ニキビをつぶしたような赤味が残ります。
赤味がある間は軟膏を続けて、
紫外線を避けるようにします。
これから、
首を隠せるセーターなどを着る時期が…
治療に向いている季節です。
赤味がある間に…
紫外線に当たると、
茶色のシミになります。
■ ■
軟繊維腫は保険医療機関であれば、
健康保険で治療が受けられると思います。
皮膚科でも形成外科でもOKです。
詳しくは、かかりつけの先生にご相談ください。
札幌美容形成外科では、
閑散期であれば、
いらした日に治療ができますが、
申し訳ございませんが、
繁忙期にはできないこともございます。
美容外科の繁忙期は、
12月下旬から4月までです。
■ ■
さくらんぼさんからご質問があった、
ヘルペスはウイルス感染です。
口のヘルペスも
陰部にできるヘルペスも
同じ単純ヘルペスというウイルスです。
口にできるのが、1型
陰部が2型と分けられています。
ゾビラックスとかアラセナという軟膏が効きます。
残念ですが、
ヘルペスは神経に潜んでいるので、
体調不良などで再発します。
■ ■
ヘルペスは皮膚科が専門なので、
私は皮膚科の先生をご紹介しています。
ハトムギから作った、
ヨクイニンというお薬は、
イボに効きます。
これも保険適応になります。
作用機序(どうして効くか?)
はわかりません。
軟線維腫には?
私は効かないと思います。
軟線維腫ができる原因は不明です。
これでご参考になりましたでしょうか?