二重・眼瞼下垂
目頭側の二重幅が広い2018
目頭側の二重幅が広い
2015年10月5日の院長日記です。
他院で埋没法を2回、
別の美容外科で、
二重全切開の手術を1回しました。
それでも、
目頭側の二重幅が広くて、
眠そうな目です。
あごを上げてものを見ています。
■ ■
こんな患者さんの手術をすることがあります。
二重の目頭側の幅が広くなるのは、
眼瞼挙筋という筋肉の構造のためです。
下の図は、
ドイツ語で書かれた、
Das Gesicht 顔
…という臨床解剖の本の図です。
見ていただきたいのが、
眼瞼挙筋がんけんきょきん
…という筋肉です。
■ ■
丸い目をつくる技術③
眼瞼下垂の再発③
…に書いたように、
手足の筋肉がケンタッキーなら、
眼瞼挙筋はぎょうざの皮です。
このぎょうざの皮は、
下の図のように、
視神経の方向にまぶたを引っ張ります。
■ ■
形成外科専門医でも、
注意して手術をしていない先生がいます。
眼瞼下垂症手術をする時に、
挙筋腱膜を引っ張る方向に注意しないと、
目頭側の二重幅が広い目
…になります。
眼瞼挙筋を固定する位置が、
微妙に違っただけで、
二重の幅や目の形が変わります。
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ぎょうざの皮を、
髪の毛みたいに細い糸で、
丁寧につくろうのは難しい作業です。
難しい内容で申し訳ありません。
なんちゃって先生にも、
解剖学を勉強していただいて、
せっかく手術をしたのに、
目頭側の二重が広くて眠そうな目にしないでください。
63歳の形成外科専門医からのお願いです。