医学講座
痛くないやけど治療②
痛くないやけど治療①
…の続きです。
軽度のやけどでしたら、
皮膚が赤くなるだけで、
水疱すいほうができたり、
皮膚がむけることはありません。
病院に行かなくても治ります。
■ ■
注意していただきたいのが、
顔や頚部のやけどです。
女性に多いのが、
髪を整えるコテです。
ねぼけて、
あわてて、
髪をととのえようとするとやけどをします。
■ ■
水疱ができなくても、
赤味がある間に紫外線があたると、
しみになります。
よく女の人が、
『天ぷら油がはねたところが…』
『しみになった』
…ということがあります。
これはやけど後の色素沈着です。
■ ■
PIHぴーあいえっち炎症後色素沈着
…と専門的な言葉で呼びます。
レーザーでしみを取る治療も、
しみの部分を焼く治療です。
ちゃんと管理をしないと、
高いお金を出して治療したのに、
しみが黒くなります。
■ ■
こてでやけどしたところは、
水疱ができなくても赤くなります。
ぴりぴりとした痛みがあります。
アトピーや、
かぶれにつけるお薬があります。
弱いステロイドが入ったアトピーの塗り薬は、
このコテやけどの、
ピリピリとした痛みに効きます。
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もし髪を整える時に、
コテでやけどをしてしまったら、
弱いステロイド剤をつけると痛みが和らぎます。
しみになりたくなければ、
しっかりと遮光をすることです。
エアウォールUV(共和)
…というテープがおすすめです。
弱いステロイド剤を薄く塗ったあとで、
慎重に貼ってください。
貼り方にこつがあります。
心配な人は病院に行ってください。
AMAZONでも売ってます。