医学講座
フィブラストスプレーと軟膏
痛くないやけど治療①
痛くないやけど治療②
痛くないやけど治療③
痛くないやけど治療④
痛くないやけど治療⑤
5回連載した痛くないやけど治療
…のまとめです。
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熱傷治療ガイドラインには書いていない、
エビデンスがない本間仮説です。
2019年5月30日の時点で私が考える治療法です。
熱湯などで、
深いやけどをしたら、
すぐにフィブラストスプレーです。
フィブラストスプレーを常備しているクリニックを探してください。
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水疱膜は破らずに、
フィブラストスプレーを噴霧して、
その上から、
バラマイシン軟膏と、
フシジンレオ軟膏を、
1:1に混合した軟膏を塗布します。
軟膏は厚めにします。
■ ■
軟膏を塗った上は、
医療用のフイルム材を使います。
オプサイトという商品名の製品を選びます。
滅菌していない、
ロールタイプの製品が使いやすいです。
他の製品でも構いません。
軟膏を塗ったままだとべとべとになるからです。
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毎日の処置は、
生理的食塩水で洗い流します。
ちょっと痛いですが、
フィブラストスプレーを、
シュっとして、
その上から軟膏を塗ります。
そうすると痛くないです。
少しずつキズが治ってきます。
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やけどの部位からにおいがしたり、
赤くなったり、
痛みが増強した時には、
感染を疑います。
抗生物質を投与します。
小範囲のやけどでしたら、
入院せずに、
フィブラストスプレーと軟膏で治療できます。
これが私のおすすめです。
エビデンスはありません。
経験だけです。